注目銘柄ダイジェスト(前場):日本エンター、大塚HD、KTKなど

市況
2019年9月30日 12時24分

アクリート<4395>:674円(-10円)

朝高後マイナス転換。イベント来場者等の把握及びマーケティングを支援する「アクリートSMSエントリー」サービスを開始すると発表している。SMSを活用したサービスの市場拡大を目指す。イベント会場等で主催者が用意するWebサイトに誘導する際、参加者の携帯電話番号を収集し、参加者の嗜好や行動特性を用いたマーケティングが可能になるとしている。サービス開始は12月頃の予定。

アルプスアル<6770>:2012円(-26円)

続落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来の235億円から220億円に、通期では500億円から485億円に、経常利益はそれぞれ、220億円から155億円に、470億円から405億円にまで下方修正。車載市場向け製品の軟調推移、円高推移による為替差損の発生が背景に。ただ、上半期営業利益の市場コンセンサスは、今回の下方修正値も下回る水準であり、ネガティブに捉える動きはやや限定的のようだ。

7&iHD<3382>:4135円(+2円)

もみ合い。上半期営業利益は2000億円強と前年同期比1%増加したもようとの観測報道が伝わっている。人手不足が強まり、「セブンペイ」の不正利用問題も起こったが、広告宣伝費などコスト抑制、国内外のコンビニ事業の伸長などで増益を確保した。上半期としては7年連続の増益となったもよう。従来計画の2046億円、同2.5%増はやや下回る内容であるが、安定した業績推移を評価する流れもあって、下げは小幅にとどまる。

ユニゾHD<3258>:4725円(+215円)

大幅続伸。米投資ファンドのフォートレスが実施するTOBに対して、賛同意見を撤回すると発表している。4000円のTOB価格を5000円に引き上げるように求めたが、回答がなかったもよう。また、別の米投資ファンドから新たに、5000円のTOB価格で全株取得を目指すという提案を受けたが、これに反対したことも明らかにしている。今後のTOB価格引き上げを思惑視する動きが優勢に。

日本エンター<4829>:226円(+40円)

急騰。7月4日の年初来高値を更新している。先週末に発表した第1四半期決算が好感されている。営業利益は0.8億円で前年同期比2.5倍、通期計画2.7億円に対する進捗率も29.8%に達している。クリエーション事業、ソリューション事業ともに増収増益を達成した。株価の値頃感の強さも妙味に、業績上振れを織り込む動きが一気に強まる展開へ。

大塚HD<4578>:4098円(-579円)

急落。先週末に、アルツハイマー型認知症に伴うアジテーション治療薬であるAVP-786の2本目のフェーズ3試験において、主要評価項目を達成できなかったと発表されている。3本目のフェーズ3試験を継続するかどうかは現在未定のもよう。期待値はそれ程高くはなかったといえ、売上約2000億円程度の可能性もあったため、ネガティブに捉える動きが優勢に。また、無形資産が1500億円強と大きく、今後の減損の可能性なども警戒視。

KTK<3035>:365円(+28円)

大幅高。19年8月期の営業利益を従来予想の2.43億円から2.85億円(前期実績2.49億円)に上方修正している。原材料費の見直しによる製造コストの削減のほか、調達コストや経費の削減を推進したことが奏功し、利益拡大に寄与する見込み。同期の年間配当は従来予想の9.00円から11.00円(前期実績10.00円)に増額修正した。業績の上方修正に加え、今後の経営環境などを勘案した措置としている。

ポート<7047>:1054円(-7円)

朝高後マイナス転換。九州大学起業部と共同で「九大起業部メディアラボ」を設立し、11社のインターネットメディア事業を行う学生ベンチャーを設立したと発表している。学生が起業した会社へ投資するほか、事業開発ノウハウの提供を通じて会社の設立からイグジットまで支援する起業支援プログラムを実施する。新規に設立する11社の参入領域は、英会話・留学や葬儀・墓・終活、プログラミング、交通事故など。

《ST》

提供:フィスコ

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