注目銘柄ダイジェスト(前場):パイプドHD、アダストリア、しまむらなど

市況
2019年10月1日 11時57分

川崎重<7012>:2350円(-42円)

続落。前日に通期業績予想の下方修正を発表、営業利益は従来予想の720億円から560億円に、2ケタ増益見通しから一転して2ケタ減益に下振れへ。中国建機市場での在庫調整による油圧機器の売上減少、半導体業界向けの不振による産業用ロボットの売上減少が響き、為替前提の円高修正も下振れ要因に。第1四半期決算から下振れは想定されていたが、市場コンセンサス660億円レベルも下回る下方修正にネガティブな反応がやや優勢。

SMC<6273>:47230円(+1130円)

大幅続伸。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も36000円から52500円に引き上げている。来期以降はエレキ分野を中心にFA需要が徐々に持ち直すとみられ、大きな恩恵が期待できること、持続的な生産性向上効果やベトナム新工場が寄与し、業界内でも最高益更新が早い可能性が高いこと、トップマネジメントの交代を受けて長期投資家等からの注目度が高まる可能性があることを評価ポイントとしている。

パイプドHD<3919>:1716円(+288円)

急騰。前日に発表した上半期決算が好感されている。営業利益は5.4億円で前年同期比3.1倍、従来計画線での着地となった。6-8月期に関しては同6.5倍と増益率が高まる状況になっている。主力の情報資産プラットフォーム事業が順調に拡大したほか、広告事業も大幅増収増益になった。業績急回復への確度が一段と高まる状況になっている。

しまむら<8227>:9190円(+630円)

急反発。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は144億円で前年同期比横ばい圏、同29%増だった会社計画の185億円は下回ったものの、先の観測報道数値の130億円程度は上回っている。もともと会社計画は楽観的な傾向が強く、計画比下振れは想定線、第1四半期の同22%減益に対して、第2四半期の6-8月期は同23%増益と急回復しており、モメンタムの好転をポジティブに捉える動きが優勢になっている。

ブシロード<7803>:3145円(+40円)

反発。ぬいぐるみ舞台劇を手掛ける劇団飛行船(川崎市)と資本業務提携すると発表している。舞台発のIP(知的財産権)や自社IPの舞台化の強化などを図る。劇団飛行船社の親会社であるソプラティコ(北海道小樽市)の株主から同社株の持分14.5%を3335万円で譲り受ける。劇団飛行船は舞台領域で50年以上に渡り上演しており、2.5次元ミュージカル分野にも力を入れているという。

アダストリア<2685>:2706円(+277円)

急騰。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は71.6億円で前年同期比13倍強の水準となった。第1四半期は前年同期比39億円の改善であったが、上半期は同66億円の改善に。基幹ブランドの売上回復が鮮明化し、適正な在庫コントロールなどによって値引き率も大きく改善している。通期予想に対する進捗率は71.6%となっており、大幅な業績上振れが期待できる状況となっている。

SHIFT<3697>:5600円(+260円)

大幅に反発。東証の承認を受け、7日から第1部に市場変更すると発表している。上場市場変更を受け、SHIFTは「社会的な信用や認知度の向上につながり、さらなる業容拡大と一層の企業価値の向上に資する」とコメントしている。1部上場で同社株は11月末からTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄に組み入れられるため、パッシブファンドなどの需要を期待した買いが入っている。

テクノアルファ<3089>:1146円(+9円)

年初来高値。19年11月期の年間配当を従来予想の27.00円から30.00円(記念配当3.00円含む。前期実績27.00円)に増額修正している。19年12月に設立30周年を迎えることから記念配当を実施する。また、19年11月期第3四半期累計(18年12月-19年8月)の営業利益は前年同期比97.9%増の1.73億円となった。マリン・環境機器事業やSI事業が伸長し、利益が拡大した。通期予想は非開示。

《ST》

提供:フィスコ

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