注目銘柄ダイジェスト(前場):日本エンター、サイバネット、SBSHDなど

市況
2019年10月4日 11時37分

三菱UFJ<8306>:537.2円(-4.7円)

続落。本日はメガバンクが総じて安い。米国で前日に発表された9月のISM非製造業指数は52.6と前月から低下、市場予想も下回っている。ここにきて米国の経済指標は、ISM製造業景気指数、ADP雇用統計と、市場予想を下回る状況が続いている。これにより、10月追加の利下げ観測が高まって米長期金利が低下、国内銀行株の売り材料につながっている。

サイバネット<4312>:720円(+50円)

急伸。企業のイノベーション活動の定着を支援する企業内ナレッジサイト「Goldfireポータル」の販売を開始と発表している。これまでGoldfireの販売・サポートで培ってきたノウハウをもとに自社開発したナレッジサイトで、Goldfire活用に必要なナレッジや操作方法が豊富に盛り込まれ、効果的な技術調査方法を入手しやすくなることで、日常的にイノベーションを起こす環境を提供するもの。業績寄与への期待が先行している。

SBSHD<2384>:1667円(+62円)

大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を2100円としている。物流事業における利益率改善余地、物流施設の開発進捗により物流事業の安定受託が可能になることなどを評価ポイントとしている。買収したリコーロジスティクスの収益貢献に加えて、3PLなど物流事業の拡大と物流施設開発のシナジーにより、中期的に2ケタの増益が続くと予想しているもよう。

放電精密<6469>:797円(-21円)

大幅に続落。20年2月期第2四半期累計(19年3-8月)の営業損益を1.74億円の赤字(前年同期実績は非開示)と発表している。会社予想は0.81億円の赤字だった。放電加工・表面処理事業で産業用ガスタービンの新規アイテムの立上費用が予想よりも増加したほか、金型事業でアルミ押出用金型が低調だったことが響いた。通期予想は前期比80.7%減の1.65億円の黒字で据え置いたが、計画未達への警戒感から売り優勢となっている。

エスプール<2471>:627円(-13円)

朝高後マイナス転換。前日に発表した第3四半期決算が好感されている。累計営業利益は12.0億円で前年同期比72.1%増益、通期計画である12.6億円、前期比28.1%増をほぼ達成する状況となっている。障がい者雇用支援サービスでは設備販売による利益増が寄与し、人材ソリューション事業では未経験者の活用を得意とするグループ型派遣の売上が順調に増加した。上半期の増益率64.8%増をさらに上回る増益決算となる形に。

KTK<3035>:353円(-5円)

朝高後マイナス転換。20年8月期の営業利益予想を前期比0.7%増の2.88億円と発表している。高付加価値商品のリサイクルトナーやOAサプライ商品、文具事務用品、OA機器などの商材を中心にコスト削減や環境貢献につながる提案を行う。同時に発表した19年8月期の営業利益は14.6%増の2.85億円で着地した。製造コストと調達コストの削減などを実現し、業務効率が向上したことが利益押し上げに貢献した。

アクリート<4395>:665円(±0円)

大幅に反発。ジョルダン<3710>とインバウンド(訪日外国人)向けSMS配信プラットホーム開発に関する業務提携で合意したと発表している。SMS配信プラットホームを共同開発するほか、訪日外国人の携帯電話番号や日本滞在に関する情報供給先企業の開拓、SMS配信プラットホームを利用する企業及び地方自治体等の開拓を行う。ジョルダン株も堅調に推移している。

日本エンター<4829>:284円(+56円)

急騰。ソフトバンク<9434>やトヨタ<7203>などの共同出資会社である MONET Technologiesが設立した、モビリティイノベーションの実現に向けた企業間の連携を推進する「MONETコンソーシアム」に参画と発表している。「MONETコンソーシアム」では、自動運転を見据えたMaaS事業開発などを展開しており、同分野での活躍余地の広がりが期待される形に。足元では好決算発表から急伸しているが、追加の期待材料と捉えられる。

《ST》

提供:フィスコ

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