来週の株式相場戦略=米中協議が最大の焦点、ノーベル賞発表にも注目

市況
2019年10月4日 17時36分

来週の株式相場は週後半の10~11日に予定されている米中閣僚級協議の行方が焦点となりそうだ。東京市場は、なお上値の重い展開が予想されるが、下値も限定的となりそうだ。日経平均株価の予想レンジは2万800~2万2000円。

今週は米国景気の減速懸念から日経平均株価が大きく売られた。特に、今晩の米9月雇用統計は来週の相場に大きな影響を与える可能性がある。しかし、米追加利下げへの期待が強まっており、雇用統計の内容が悪化しても一定範囲内なら大きな崩れは避けられそうだ。

こうしたなか、来週は米中閣僚級協議を巡る動きからは目が離せない。今月15日に設定されている対中関税拡大の期日を前に何らかの妥協案が出てくるのか、それとも協議は決裂し関税引き上げとなるのか。この点に市場関係者の関心は集まっている。

また、来週は10日に安川電機<6506>の決算が発表される。今月下旬から本格化する日本企業の中間決算の前哨戦となるだけに関心は高い。同社の決算も中国景気などの落ち込みで、厳しい結果も予想されるが、状況次第で織り込み済みとなることはあり得る。

来週からノーベル賞の発表が始まる。7日に医学生理学賞、8日に物理学賞、9日に化学賞、10日に文学賞、11日に平和賞が予定されている。ノーベル賞の発表に向けすでにバイオ関連株などが動意づき始めているが、新たな日本人受賞者が誕生した場合、株式市場での関連株物色の勢いが強まりそうだ。

また、国内では8日に9月景気ウォッチャー、10日に機械受注、海外では8日に米9月生産者物価、10日に米9月消費者物価が発表される。9日には9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表される。更に来週は3社のIPOが予定されている。8日にHENNGE<4475>とAI CROSS<4476>がともに東証マザーズ、9日にはアンビスホールディングス<7071>がジャスダックに株式上場する。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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