4日の米国市場ダイジェスト:大幅高、利下げ期待広がる

市況
2019年10月7日 8時04分

■NY株式:大幅高、利下げ期待広がる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は372.68ドル高の26573.72、ナスダックは110.21ポイント高の7982.47で取引を終了した。9月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を下振れたものの、失業率が約50年ぶりの低水準に改善し買いが先行。パウエルFRB議長は講演で米経済が概ね良好な状態にあるとの見解を示したが、雇用統計が強弱入り混じる内容だったことや、今週は製造業・非製造業景況指数が予想を下振れたことから、今月のFOMCでの利下げ期待も根強く、終日上昇となった。セクター別では全面高となり、特に保険やテクノロジー・ハード・機器の上昇が目立った。

写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)は、モルガンスタンレーによる投資判断引き上げを受け、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は、「iPhone11」新型3機種の生産を上方修正したことが伝わり、堅調推移。クラフト商品市場のエッツィ(ETSY)は、野村証券による買い推奨を受け、買われた。一方で、PCメーカーのHP(HPQ)は、全社員の最大16%を削減する計画を発表したことが嫌気され、大幅下落となった。

通信大手のTモバイル(TMUS)とスプリント(S)の合併計画は、米連邦通信委員会(FCC)の過半数が支持していることが明らかとなった。

■NY為替:米9月失業率低下や欧米株高でドル下げ渋り

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円61銭まで下落後、107円13銭まで上昇し106円91銭で引けた。米9月雇用統計で失業率が50年ぶりの低水準となり非農業部門雇用者数も予想を下回ったものの健全な伸びとの判断から、米国経済が景気後退に陥るとの懸念が後退。パウエルFRB議長もイベントで米国経済がリスクに直面しているものの総じて良好との楽観的な見解を示したためドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.0998ドルへ上昇後、1.0957ドルまで反落し1.0978ドルで引けた。ユーロ・円は、117円15銭から117円49銭まで上昇。景気後退懸念が後退しリスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは、1.2345ドルから1.2276ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9929フランから0.9968フランまで上昇した。

■NY原油:先物反発、米失業率低下や欧米株高を好感

4日のNY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:52.81 ↑0.36 )。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.36ドルの52.81ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは52.04ドル-53.35ドル。この日発表された9月米雇用統計で失業率は3.5%に低下したことから、原油先物を買い戻す動きが観測された。欧米諸国の株高も原油先物相場を下支えしたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.37ドル +0.56ドル(+2.01%)

モルガン・スタンレー(MS) 40.78ドル +0.53ドル(+1.32%)

ゴールドマン・サックス(GS)200.80ドル +3.56ドル(+1.80%)

インテル(INTC) 50.92ドル +0.89ドル(+1.78%)

アップル(AAPL) 227.01ドル +6.19ドル(+2.80%)

アルファベット(GOOG) 1209.00ドル +21.17ドル(+1.78%)

フェイスブック(FB) 180.45ドル +1.07ドル(+0.60%)

キャタピラー(CAT) 121.04ドル +1.00ドル(+0.83%)

アルコア(AA) 19.45ドル +0.40ドル(+2.10%)

ウォルマート(WMT) 118.16ドル +1.85ドル(+1.59%)

スプリント(S) 6.07ドル +0.11ドル(+1.85%)

《SF》

提供:フィスコ

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