7日の米国市場ダイジェスト:NYダウ95ドル安、米中協議への懸念が広がる

市況
2019年10月8日 7時43分

■NY株式:NYダウ95ドル安、米中協議への懸念が広がる

米国株式相場は下落。ダウ平均は95.70ドル安の26478.02、ナスダックは26.18ポイント安の7956.29で取引を終了した。10-11日に予定される米中閣僚級協議を前に、中国副首相が産業政策や補助金改革に関する議論は行わないとの見解を示し、米中協議が難航するとの懸念から売りが先行。中国が複雑な通商問題に関して、来年の協議への工程表を作成すると報じられ、一時下げ幅を縮小したものの、引けにかけて再び下落した。セクター別では、食品・飲料・タバコや保険が上昇する一方で電気通信サービスやテクノロジー・ハード・機器が下落した。

ディスカウントストアのダラー・ツリー(DLTR)は、ボブ・サッサー会長が保有する同社株を7万株売却したことが明らかとなり下落。ファストフードのウェンディーズ(WEN)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け軟調推移。一方で、石油メジャーのコノコフィリップス(COP)は、約38%の増配を発表し上昇。配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER)は、シティグループによる投資判断引き上げを受け買われた。

ゴールドマンサックスは、米国・欧州で発表された軟調な経済指標が世界経済の鈍化懸念を強めているものの、株式相場の上昇基調が終了したと考えるのは時期尚早であるとの認識を示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米中協議暫定合意への期待でドル反発

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円80銭から107円46銭まで上昇し、107円26銭で引けた。米中が部分的、暫定的なディールで合意する可能性があると報じられたことから、追加関税が回避できるとの期待が広がった。また、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が「中国企業の上場撤廃は選択肢にない」としたことが好感材料となり、米債利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1001ドルから1.0969ドルまで下落し、1.0970ドルで引けた。ユーロ・円は、117円36銭から117円91銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2332ドルから1.2289ドルまで下落した。英国と欧州連合(EU)の協議が難航し、合意なき離脱懸念が再燃してポンド売りにつながった。ドル・スイスは、0.9927フランから0.9966フランまで上昇した。

■NY原油:伸び悩みで52.75ドル、米中協議を巡る思惑で上げ幅縮小

NY原油先物11月限は伸び悩み(NYMEX原油11月限終値:52.75 ↓0.06)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-0.06ドルの52.75ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは52.59ドル-54.06ドル。雇用市場の拡大は続いていることや、米中協議進展への期待で原油先物は一時54ドル台を回復した。しかしながら、トランプ大統領は部分的な合意を望んでいないとの意向を改めて表明したことから、原油先物の上げ幅は縮小した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.31ドル -0.06ドル(-0.21%)

モルガン・スタンレー(MS) 40.68ドル -0.10ドル(-0.25%)

ゴールドマン・サックス(GS)200.40ドル -0.40ドル(-0.20%)

インテル(INTC) 50.62ドル -0.30ドル(-0.59%)

アップル(AAPL) 227.06ドル +0.05ドル(+0.02%)

アルファベット(GOOG) 1207.68ドル -1.32ドル(-0.11%)

フェイスブック(FB) 179.68ドル -0.77ドル(-0.43%)

キャタピラー(CAT) 120.25ドル -0.79ドル(-0.65%)

アルコア(AA) 19.25ドル -0.20ドル(-1.03%)

ウォルマート(WMT) 117.23ドル -0.93ドル(-0.79%)

スプリント(S) 6.12ドル +0.05ドル(+0.82%)

《SF》

提供:フィスコ

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