鋳鉄管が3連騰、AIを用いた水道管路劣化診断技術の試行を神戸市水道局と開始
日本鋳鉄管<5612>が大幅高で3日続伸している。7日の取引終了後、米フラクタ社(カリフォルニア州)の人工知能(AI)・機械学習を用いた水道管路劣化診断技術の試行を神戸市水道局と開始すると発表しており、これが好材料視されている。
フラクタ社は、日本と比較して破損・漏水事故例の多い米国で機械学習を積み重ね、AIを活用した水道管路劣化診断技術を確立した企業で、現在21州において50を超える水道会社にAIを用いたソフトウェア・サービスを提供している。鋳鉄管は18年9月にフラクタ社とパートナーシップ契約を締結し、今年2月から川崎市上下水道局に水道管路劣化診断技術の試行を実施。今回の神戸市水道局との取り組みでは、水道管路情報と各種データの収集・分析を通じて19年度末頃までに解析を進め、川崎市上下水道局と進めている日本版アルゴリズムの構築成果と統合して、さらなる有効性の検証を実施するとしている。