9日の米国市場ダイジェスト:NYダウ181ドル高、米中協議の進展を期待

市況
2019年10月10日 7時42分

■NY株式:NYダウ181ドル高、米中協議の進展を期待

米国株式相場は上昇。ダウ平均は181.97ドル高の26346.01、ナスダックは79.96ポイント高の7903.74で取引を終了した。中国が米農産物の購入拡大を提案する一方、制裁関税の一部撤回を米国に求めていることが報じられ、明日から始まる米中閣僚級協議への期待から買いが先行。FOMC議事録では、米中貿易摩擦の長期化が米経済に与える影響を懸念していることが示唆されたが、終日堅調となった。セクター別では全面高となり、特に半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスの上昇が目立った。

ストリーミング端末のロク(ROKU)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、大幅上昇。ディスカウントストアのターゲット(TGT)は、事業清算したトイザらスのオンラインサイト再開の為、親会社であるトゥルー・キッズ・ブランドとの提携を発表し堅調推移。ゴールドマンサックスが7-9月期の利益見通しを引き上げ、アメリカン航空(AAL)やユナイテッド・コンチネンタル(UAL)など航空関連銘柄が買われた。一方で、鉄鋼大手のUSスチール(X)は、CFOの交代を発表し大幅下落となった。

携帯端末のアップル(AAPL)は、香港のデモ参加者が警察の動きを追跡できる地図アプリのダウンロードを承認していることを受け、中国政府や同国メディアの批判を受けている。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル強含み、米中協議進展への期待が再浮上

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円32銭から107円63銭まで上昇し、107円47銭で引けた。中国が米国産大豆購入の拡大を提案するとの報道が出るなど、米中貿易協議が物別れに終わるとの警戒感は後退した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した9月連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でメンバーの金利見通しが市場予想よりもハト派色が弱いことが示されドル買いが続いた。

ユーロ・ドルは、1.0984ドルから1.0968ドルまで下落し、1.0975ドルで引けた。ユーロ・円は、117円77銭から118円10銭まで上昇。米中貿易協議への期待が再燃し、リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2235ドルから1.2198ドルまで下落した。欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官は英国の提案を「承認できない」とするなど、合意なきEU離脱への警戒感を受けたポンド売りが継続した。ドル・スイスは、0.9938フランから0.9964フランまで上昇した。

■NY原油:小幅安で52.59ドル、原油在庫の予想以上の増加で伸び悩む

NY原油先物11月限は小幅安(NYMEX原油11月限終値:52.59 ↓0.04)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-0.04ドルの52.59ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは52.31ドル-53.74ドル。この日発表された週間在庫統計で原油在庫は市場予想を上回る増加を記録し、原油先物は伸び悩んだが、米中協議進展への期待が再び広がったことや、米国株高を意識して原油先物は下げ渋った。ただ、通常取引終了後の時間外取引では米長期金利の上昇を嫌って、原油先物は一時52.34ドルまで反落している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 27.89ドル +0.26ドル(+0.94%)

モルガン・スタンレー(MS) 40.44ドル +0.62ドル(+1.56%)

ゴールドマン・サックス(GS)196.85ドル -0.52ドル(-0.26%)

インテル(INTC) 50.48ドル +0.76ドル(+1.52%)

アップル(AAPL) 227.03ドル +2.63ドル(+1.17%)

アルファベット(GOOG) 1202.31ドル +13.18ドル(+1.11%)

フェイスブック(FB) 179.85ドル +2.10ドル(+1.18%)

キャタピラー(CAT) 119.44ドル +1.47ドル(+1.25%)

アルコア(AA) 18.41ドル -0.08ドル(-0.43%)

ウォルマート(WMT) 118.93ドル +1.35ドル(+1.15%)

スプリント(S) 6.14ドル +0.01ドル(+0.16%)

《SF》

提供:フィスコ

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