今週の上方修正【大予想】 20社選出 <成長株特集>
今月下旬から20年3月期上期(4-9月)決算発表の集中期間に突入する。例年、上期決算発表が本格化する前の10月中旬から業績予想を上方修正する企業が増えてくる。本特集では、株探プレミアム会員向けに提供している「業績修正履歴」をもとに、今週(15日~18日)上方修正する銘柄を予想してみた(10月11日現在)。
上場企業の決算発表スケジュールは毎年一定していることが多く、業績修正を発表するタイミングも同じ時期になりやすい。業績修正の時期を予測するには、過去のデータが大変参考になる。今回は10月第3週に上方修正した履歴のある銘柄に照準を合わせた。
下表では、時価総額30億円以上の銘柄を対象に、(1)昨年または一昨年の10月第3週に上期の経常利益予想を上方修正した履歴がある、(2)19年4-6月期(第1四半期)経常利益の上期計画に対する進捗率が過去5年間の平均を5ポイント超上回っている、といった条件を満たした20社を、今週上方修正に踏み切る可能性が高い有力候補として選び出し、対上期進捗率が大きい順に記した。
なかでも、数年連続で上期決算発表前に上方修正している銘柄は、今年も上方修正する可能性が高く注目したい。東京産業 <8070> は9年連続、日本M&Aセンター <2127> は6年連続、SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ <9478> [JQ]は4年連続、フジ日本精糖 <2114> [東証2]、コムチュア <3844> 、萬世電機 <7565> [東証2]は2年連続で、10月にそれぞれ上期経常利益予想を上方修正している。
また、直近5年間のうち4回、上期決算発表前に上方修正した履歴がある、ハウスコム <3275> 、ヤマト <1967> も有力候補としてマークしておきたい。このほか、対上期進捗率が80%を超え、かつ同進捗率が過去5年平均を大幅に上回っているエムケー精工 <5906> [JQ]、ラクス <3923> [東証M]も業績上振れが確実とみられる。
┌ 対上期進捗率 ┐ ┌ 経常利益 ┐ 予想
コード 銘柄名 4-6月期 5年平均 上期計画 4-6月期 PER
<9478> SEHI 146 36.7 90 131 16.8 *
<3275> ハウスコム 122 45.5 54 66 12.9 *
<5906> エムケー精工 87.7 47.7 300 263 13.6
<3923> ラクス 86.9 67.1 586 509 - *
<4559> ゼリア新薬 86.4 51.2 1800 1556 23.2
<8070> 東京産 84.2 44.6 1000 842 6.6
<1967> ヤマト 80.6 35.2 1280 1032 8.5
<2806> ユタカフーズ 76.3 54.9 460 351 18.4 *
<4229> 群栄化 65.9 51.7 900 593 13.7
<2760> 東エレデバ 65.4 42.9 1000 654 9.3 *
<2114> フジ日本 60.3 44.3 750 452 15.5 *
<6467> ニチダイ 59.3 46.7 440 261 8.5 *
<2127> 日本M&A 58.2 44.3 6750 3928 53.6
<4733> OBC 54.0 45.4 6600 3563 32.0 *
<9739> NSW 46.2 24.6 1500 693 14.8
<3844> コムチュア 46.1 37.8 1357 626 30.5 *
<7565> 万世電機 45.9 28.8 340 156 10.8 *
<7949> 小松ウオール 45.6 10.4 860 392 7.9
<7518> ネットワン 42.6 23.7 5200 2216 24.1
<2676> 高千穂交易 31.1 19.9 380 118 12.3 *
※「*」は昨年の10月第3週に上方修正した銘柄。「*」なしは一昨年の10月第3週に上方修正した銘柄。
経常利益の単位は百万円。4-6月期決算発表以降に上期予想を上方修正した企業は除いた。
株探ニュース