本日注目すべき【好決算】銘柄 テラスカイ、ディップ、インターアク (11日大引け後 発表分)

注目
2019年10月15日 7時01分

11日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

テラスカイ <3915>   ★今期経常を最高益に2.2倍上方修正

◆20年2月期の連結経常利益を従来予想の2.5億円→5.4億円に2.2倍上方修正。増益率が30.2%増→2.9倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。米セールスフォースを中心とするクラウドシステムの導入・構築ニーズが高まるなか、利益率の高いクラウド構築用自社製品の販売が想定以上に増えることが寄与。また、働き方改革の進展を背景に、クラウド型グループウェアの販売も伸びる。

ディップ <2379>   ★非開示だった今期経常は5%増で7期連続最高益、配当も3円増額

◆20年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期連結比18.3%増の72.5億円に伸びて着地。アルバイト求人情報サイト「バイトル」が好調だったことが寄与。郊外や地方の売上拡大が奏功した。広告宣伝費の効率化を進めたことも増益の要因となった。

併せて、非開示だった通期の同利益は前期連結比5.0%増の132億円(レンジ中央値)に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→53円(前期は50円)に増額修正した。

クリレスHD <3387>   ★今期税引き前を11%上方修正

◆20年2月期上期(3-8月)の連結税引き前利益は前年同期比52.5%増の43億円に拡大して着地。ジョー・スマイルやクルークダイニングなどの買収効果が収益を押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の63億円→70億円に11.1%上方修正。増益率が70.8%増→89.8%増に拡大する見通しとなった。新たに連結化した、いっちょう、北米レストラン運営会社の業績上積みが上振れの要因となる。

IGポート <3791> [JQ]  ★6-8月期(1Q)経常は黒字浮上で着地

◆20年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常損益は1.6億円の黒字(前年同期は1.4億円の赤字)に浮上して着地。アニメ作品の二次利用による収入が伸びたうえ、版権事業に係る減価償却費が減少したことが寄与。映像制作事業の採算が改善したことも黒字浮上に貢献した。

第1四半期実績だけで、通期計画の2.2億円に対する進捗率は76.8%に達しており、業績上振れが期待される。

eBASE <3835>   ★上期経常最高益予想を25%上乗せ

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の4億円→5億円に25.0%上方修正。増益率が13.3%増→41.6%増に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。日用雑貨業界向け商品情報データベースソフトの大型案件が順調に進んだことに加え、住宅業界向けソフトの早期リリースによる検収前倒しなども上振れに貢献した。

PRTIME <3922>   ★上期経常は63%増益で上振れ着地

◆20年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比63.0%増の3.4億円に拡大し、従来予想の2.7億円を上回って着地。ニュースリリース配信サイトの利用企業数が引き続き増加し、29.3%の大幅増収を達成したことが寄与。

併せて、発行済み株式数の0.83%にあたる5万5000株を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも期待される。

エルテス <3967> [東証M]  ★今期経常を3.5倍上方修正

◆20年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比5.2倍の1億3100万円に急拡大し、従来の80.0%減益予想から一転して増益で着地。従業員による不適切投稿の社会問題化や積極的な広告宣伝効果を背景に、情報漏洩・不正リスク検知サービスの受注が好調だったことが寄与。コスト削減を進めたことも上振れに貢献した。

併せて、通期の同利益を従来予想の4000万円→1億4000万円に3.5倍上方修正。増益率が25.0%増→4.4倍に拡大する見通しとなった。

SKジャパン <7608>   ★今期経常を33%上方修正

◆20年2月期の連結経常利益を従来予想の3億円→4億円に33.3%上方修正。減益率が62.1%減→49.5%減に縮小する見通しとなった。「星のカービィ」「忠犬もちしば」などの定番キャラクター商品の販売が想定より伸びることが寄与。

インターアク <7725>   ★6-8月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地

◆20年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の4.6億円に急拡大して着地。スマートフォンカメラの複眼化によるイメージセンサーの需要拡大を背景に、CCDおよびC-MOSイメージセンサー向け検査用光源装置や瞳モジュールの販売が伸びたことが寄与。

島忠 <8184>   ★今期経常は21%増益、20円増配へ

◆19年8月期の経常利益(非連結)は前の期比13.3%減の91.4億円だったものの、続く20年8月期は前期比20.5%増の110億円に拡大する見通しとなった。今期は粗利益改善や販管費抑制といったコスト構造改革などを進め、6期ぶりの経常増益を目指す。

併せて、今期の年間配当は前期比20円増の100円に増配する方針とした。また、発行済み株式数の11%にあたる528万株の自社株を消却すると発表。

東宝 <9602>   ★今期経常を11%上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆20年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比31.2%増の345億円に拡大して着地。主力の映画事業が収益を牽引した。自社配給作品「天気の子」が興行収入130億円を超えるメガヒットとなったほか、映画興業事業でディズニー作品「アラジン」「トイ・ストーリー4」などが高稼働だったことも寄与した。

業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の470億円→520億円に10.6%上方修正。増益率が0.9%増→11.7%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

ココス <9943> [JQ]  ★上期経常を一転黒字に上方修正、通期も増額

◆20年3月期上期(4-9月)の経常損益(非連結)を従来予想の7000万円の赤字→1億5500万円の黒字に上方修正。店舗作業軽減による生産性向上や販売促進費の見直しに加え、エネルギーコストの落ち着きや備品・消耗品の削減なども上振れに貢献した。

上期業績の好調に伴い、通期の経常利益も従来予想の2億2500万円→4億5100万円に2倍上方修正。減益率が75.3%減→50.5%減に縮小する見通しとなった。

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