底堅さが意識される中では、弱気に傾いていた巻き戻しが強まりやすい/オープニングコメント

市況
2019年10月18日 8時29分

18日の日本株市場は、引き続き底堅い相場展開が見込まれる。17日の米国市場は小幅に上昇した。欧州連合(EU)が英国のEU離脱案に合意したほか、主要企業決算が好感され、投資家心理が改善している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の22520円。円相場は1ドル108円60銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、日経平均は22500円処での底固めが意識されよう。週末要因から商いは膨らみづらいだろうが、外部環境に落ち着きが見られる中では、短期筋の仕掛け的な売りは出難く、一方で、底堅さが意識される中では、弱気に傾いていたセンチメントの巻き戻しが強まりやすいだろう。

英首相は欧州連合(EU)離脱に向けた新たな案でEU側との合意を実現した。分断されている英議会を説得し、合意を引き出すという作業が残されているが、議会を異例の土曜日19日に招集し、採決に臨む構えと伝えられている。まずは、この行方を見極めたいところであり、積極的な上値追いの流れは期待しづらいが、ショート筋にとっては買い戻しに向かわせそうである。

また、米国では決算発表が本格化している。IBMはコンセンサスを下回ったことが嫌気されているが、モルガンスタンレーなど概ね堅調な決算が相次いでいる。市場の関心が決算発表に移る中、経済指標等の弱さは材料視されず、次第に決算に敏感に反応してくることになりそうである。米国では来週も主要企業の決算発表が続く中、国内についてもアク抜けを意識した見直しの流れに向かわせやすいだろう。

需給が良好な銘柄についてはポジションをニュートラルにする流れから、買い戻しが強まりやすいところでもある。日経平均の年初来高値水準でのこう着が続くようだと、押し目待ち狙いによる上値追いの流れにもつながりやすいところである。商いが膨らみづらく、インデックス売買に振らされやすい状況ではあるが、需給面では買い戻しが意識されやすいところである。

《AK》

提供:フィスコ

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