18日の香港市場概況:ハンセン3日ぶり反落、香港銘柄さえない

市況
2019年10月18日 18時00分

18日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比128.91ポイント(0.48%)安の26719.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が48.13ポイント(0.45%)安の10540.04ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は770億8000万香港ドルと低水準が続いている(17日は721億6200万香港ドル)。

週末の反政府行動を警戒。米下院が15日、香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」を可決するなかで民主派団体が勢いづく??との見方が広がっている。住宅問題に焦点をあてた各種政策を手がかりに17日まで急伸していた香港銘柄が売りにおされ、全体相場の重しとなった。主要企業の四半期決算報告がこれから始まることもあり、業績内容を見極めたいとするスタンスも漂っている。

一方、取引時間中に公表された中国指標では、7~9月期GDP成長率が6.0%にとどまり予想を下回る半面、9月の小売売上高と鉱工業生産は前月から改善する。注目の四半期ベースGDP成長率が統計開始の1992年以来で最低を記録するなか、「当局は景気テコ入れ策を強化する」との見方が強まり、指標発表後に各指数は上げ幅を広げたものの、買いの勢いは続かなかった。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港関連の下げが目立つ。信和置業(83/HK)が2.3%安、領展房地産投資信託基金(823/HK)が2.1%安、恒基兆業地産(12/HK)が1.9%安、香港鉄路(MTR:66/HK)が1.8%安と下落した。時価総額上位の本土系金融株も軒並み売られている。

業種別では、スポーツ用品や小売、食品・飲料の消費関連が安い。特歩国際(1368/HK)が11.7%、361度国際(1361/HK)が9.8%、国美零售HD(493/HK)が2.7%、金鷹商貿集団(ゴールデン・イーグル・リテール:3308/HK)が1.7%、中国雨潤食品集団(1068/HK)が3.6%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.1%ずつ値を下げた。

他の個別株動向では、香港航空大手の国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が2.2%安と反落。9月旅客数が前年同月比で7%減少し、下期はさらに悪化するとの見通しを明らかにしたことが嫌気された。

一方、本土市場は4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.32%安の2938.14ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。ハイテク株、不動産株、運輸株、公益株、資源・素材株、自動車株、消費関連株なども売られた。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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