22日の米国市場ダイジェスト:NYダウ39ドル安、米長期金利の低下が相場の重し

市況
2019年10月23日 7時50分

■NY株式:NYダウ39ドル安、米長期金利の低下が相場の重し

米国株式相場は下落。ダウ平均は39.54ドル安の26788.10、ナスダックは58.69ポイント安の8104.30で取引を終了した。強弱入り混じる主要企業決算を受けて、朝方は小動きとなった。その後、フェイスブックが47州から独禁法に基づく調査を受けていることが明らかとなりハイテク株に売りが広がったほか、英国のEU離脱を巡る懸念から米長期金利が低下し、軟調推移となった。セクター別では、エネルギーや自動車・自動車部品が上昇する一方で消費者・サービスやソフトウェア・サービスが下落した。

玩具メーカーのハズブロ(HAS)は、決算内容が予想を下振れ大幅下落。ファストフードのマクドナルド(MCD)や損害保険のトラベラーズ(TRV)は、決算内容が嫌気され軟調推移。SNSのフェイスブック(FB)は、独禁法に基づく調査が全米に拡大し下落。一方で、医薬品のバイオジェン・アイデック (BIIB)は、米食品医薬品局(FDA)にアルツハイマー病治験薬の申請を行うことを明らかにし急騰。家庭用品のプロクター&ギャンブル(PG)や複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は、決算内容が好感され買われた。スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UAA)は、ケビン・プランクCEOの交代を発表し上昇した。

ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、マーケット終了後に7-9月期決算を発表し、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:英国のEU離脱を巡る情勢は一段と不透明

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円63銭から108円44銭まで下落して108円48銭で引けた。米中貿易交渉の進展や良好な米企業決算を好感しリスク選好のドル買い・円売り優勢で始まった。その後、ジョンソン首相の離脱案を巡る英議会の一連の採決結果を受けて、離脱の行方が一段と不鮮明になりリスク回避の動きが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1154ドルへ上昇後、1.1118ドルまで下落して1.1126ドルで引けた。ジョンソン首相のEU離脱協定案を巡る英議会採決の結果を受けて、上下に振れた。ユーロ・円は、121円06銭から120円58銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.3000ドルまで上昇後、1.2862ドルまで下落した。英議会がジョンソン首相のEU離脱協定法案を可決したため一時ポンド買いが強まった。しかし、その直後に実施された採決で31日の離脱に間に合うように9日間で審議を終え法に制定するEU離脱協定法案の審議加速動議が否決されたため離脱の行方に一段と不透明感がひろがったほか、合意ない離脱の可能性も再燃しポンド売りが加速。ドル・スイスは、0.9876フランから0.9897フランまで上昇した。

■NY原油:反発で54.48ドル、主要産油国による減産拡大の思惑広がる

NY原油先物12月限は反発(NYMEX原油12月限終値:54.48 ↑0.97)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比-0.97ドルの1バレル=54.48ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは53.23ドル-54.81ドル。石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国が12月会合で減産拡大を検討しているとの報道を受けて供給過剰への懸念は後退し、短期筋などの買い戻しが入ったようだ。米中通商協議の更なる進展への期待も支援材料となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.20ドル +0.18ドル(+0.58%)

モルガン・スタンレー(MS) 45.38ドル +0.40ドル(+0.89%)

ゴールドマン・サックス(GS)209.60ドル +0.35ドル(+0.17%)

インテル(INTC) 52.01ドル -0.12ドル(-0.23%)

アップル(AAPL) 239.96ドル -0.55ドル(-0.23%)

アルファベット(GOOG) 1242.80ドル -3.35ドル(-0.27%)

フェイスブック(FB) 182.34ドル -7.42ドル(-3.91%)

キャタピラー(CAT) 133.69ドル +1.46ドル(+1.10%)

アルコア(AA) 20.73ドル +0.26ドル(+1.27%)

ウォルマート(WMT) 119.58ドル -0.16ドル(-0.13%)

スプリント(S) 6.35ドル -0.07ドル(-1.09%)

《SF》

提供:フィスコ

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