前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年10月24日 5時20分

■Genky <9267>  2,238円 (-119円、-5.1%)

東証1部の下落率8位。ドラッグストアを展開するGenky DrugStores <9267> が大幅に3日続落。同社は21日取引終了後に、20年6月期第1四半期(6月21日-9月20日)の連結決算を発表。営業利益は6億1300万円(前年同期比47.1%減)となり、上半期計画15億5000万円に対する進捗率は39.5%にとどまった。売上高は285億500万円(同7.3%増)と増収を確保したが、中部RPDC(リージョナル プロセス ディストリビューション センター)の立ち上げに伴う物流経費(売上原価)の増加などが利益面に影響した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■東エレク <8035>  20,880円 (-895円、-4.1%)

東京エレクトロン <8035> が大幅反落。今年6月下旬を境に25日移動平均線をサポートラインとする強力な上昇トレンドを形成していたが、足もとはこの25日線近辺で売り買いを交錯させた。前週のTSMCの7-9月期決算発表を受け、半導体市況回復に対する期待感が一段と強まったものの、目先は22日の米テキサス・インスツルメンツの7-9月期決算が減収減益で10-12月期見通しについても保守的であったことから同社株が時間外で売られており、東エレクもその影響を受ける形で利食われた。

■島精機 <6222>  2,551円 (-94円、-3.6%)

島精機製作所 <6222> が8日ぶり大幅反落。21日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を523億円から400億円(前期比22.1%減)へ、営業損益を40億円の黒字から36億円の赤字(前期46億3800万円の黒字)へ、最終損益を33億円の黒字から24億円の赤字(同38億3500万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。米中貿易摩擦の長期化などによる世界経済の先行き不透明感や環境意識の高まりからアパレル商品の生産数量が抑制され、中国、バングラデシュなどアジアのOEM型生産工場を中心に横編機の設備投資が減速したことなどが要因という。また、低迷する市場環境を受けて、価格競争が厳しさを増したことも響いたとしている。

■住友化 <4005>  491円 (-16円、-3.2%)

住友化学 <4005> が大幅続落。21日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆4400億円から2兆3300億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を1900億円から1700億円(同7.1%減)へ、最終利益を1000億円から500億円(同57.6%減)へ下方修正したことが嫌気された。エネルギー・機能材料、情報電子化学、医薬品などの事業は上期に続き堅調な推移が見込まれる一方、石油化学や健康・農業関連事業が想定に比べて業績悪化を見込むことが要因。また、想定為替レートを1ドル=110円から105円へ見直したことによる為替差損の影響などを考慮したという。また、業績予想の下方修正に伴い、従来11円を予定していた期末配当予想を未定に修正した。中間配当は11円の従来予想を据え置いている。

■楽天 <4755>  1,040円 (-24円、-2.3%)

楽天 <4755> が5日ぶりに反落。同社が10月から始めた携帯電話の試験サービスで利用者が通信に接続できない問題が起こり、同社への相談が相次いでいると、22日に複数のメディアが報じた。総務省は詳しい状況について、近く楽天に説明を求めるという。サービス地域内でも屋内の一部などで圏外になる場所があることなどが原因とみられている。同社は東京23区など5000人を対象にサービスを開始し、20年3月末までは無料としている。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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