話題株ピックアップ【夕刊】(2):コマツ、国際石開帝石、富士通

注目
2019年10月24日 15時15分

■アドヴァン <7463>  1,169円  +30 円 (+2.6%)  本日終値

23日、アドヴァン <7463> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.8%にあたる35万株(金額で4億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月24日から11月30日まで。

■理想科学工業 <6413>  1,818円  +39 円 (+2.2%)  本日終値

理想科学工業 <6413> が続伸。23日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の13億円→20億円に53.8%上方修正。従来の21.6%減益予想から一転して20.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。消費増税前の駆け込み需要が想定を大幅に上回り、印刷機器の販売が伸びたことが上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の31億円(前期は36.6億円)を据え置いた。

■コマツ <6301>  2,568.5円  +49 円 (+1.9%)  本日終値

コマツ<6301>が4日続伸。前日のニューヨーク市場で米建設機械大手、キャタピラーの株価が上昇したことから、同社株に安心感が膨らみ見直し買いが流入した。7~9月期の連結売上高は127億5800万ドル(前年同期比6%減)、純利益は14億9400万ドル(同14%減)と市場予想を下回った。ただ、経営陣から中国販売の底入れ見通しに対する言及があったことから買いが優勢となった。コマツは30日に決算発表を予定しており、その内容が注目されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,001円  +18.2 円 (+1.9%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の上値追い歩調が続いている。前日のWTI原油先物価格が米中貿易への進展期待などを背景に急上昇、1ドル49セント高の1バレル=55ドル97セントと終値ベースで9月27日以来約1カ月ぶりに55ドル台に乗せてきた。これを背景に前日の米国株市場ではエクソンモービルなどエネルギー関連株が買われており、東京市場にもこの流れが波及している。

■富士通 <6702>  8,974円  +152 円 (+1.7%)  本日終値

富士通<6702>は3連騰、一時200円近い上昇で9000円台を回復、年初来高値9049円の更新を目前に捉えている。主力電機株の中でも人気化が目立つ状況にあるが、「これは米グーグルの『量子超越性』の実証成功で、にわかにテーマ性を帯びている量子コンピューター関連の有力株としての位置づけで買いを集めている」(国内証券ストラテジスト)との見方が強い。同社は量子理論を参考にした超高速コンピューター技術「デジタルアニーラ」で業界を先駆しており、目先の量子コンピューター関連株人気に乗った形だ。

■日経レバ <1570>  20,760円  +200 円 (+1.0%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が4日続伸で新値街道を走っている。日経平均株価にリンクしたETFで価格変動率は2倍に設定されており、ここ最近のリスクオン相場に乗って個人投資家を中心とした短期資金の流入が活発化している。売買代金は上場企業で断トツのソフトバンクグループ<9984>を更に3割以上も上回り、前引け前の段階で610億円を超えている。空売りも高水準であり、信用取引は18日申し込み現在で買い残が減少する一方、売り残が増加し信用倍率は0.76倍と1倍を大きく下回った状態にある。また、日証金では貸借倍率0.25倍で逆日歩がついており、潜在的な買い戻し需要が強い。

■トヨタ自動車 <7203>  7,486円  +66 円 (+0.9%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調。外国為替市場はリスクオン環境のなかドル高・円安基調にあり、足もとは1ドル=108円台後半の推移となっている。輸出セクターの中でも特に為替感応度の高い自動車株には追い風が強い。また、きょうから11月4日までの日程で東京モーターショーが開催されるが、次世代自動車として電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの展示に注目が集まっており、大手自動車株や基幹部品であるリチウムイオン電池関連株への関心が高まりやすい。

■KNTCT <9726>  1,537円  -101 円 (-6.2%)  本日終値  東証1部 下落率5位

KNT-CTホールディングス<9726>は3日続落。23日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を30億円から35億円(前期比38.2%増)へ、純利益を18億6000万円から20億円(同56.4%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感からこの日は売られた。売上高は4225億円(同2.6%増)の従来見通しを据え置いたものの、主にゴールデンウィークにおける個人旅行商品の取り扱いが海外旅行、国内旅行ともに好調に推移したことが利益を押し上げるとしている。

■新光電気工業 <6967>  1,036円  -41 円 (-3.8%)  本日終値

新光電気工業<6967>が8日ぶりに急反落。同社は23日取引終了後、20年3月期の連結営業利益を40億円から12億円(前期比75.2%減)に下方修正することを発表した。為替が円高傾向となったほか、サーバー市場の伸び悩みでCPU向けフリップチップタイプパッケージの高付加価値製品が低調だった。また、リードフレームも貴金属など原材料価格高騰の影響を受けた。今下期以降の想定為替は1ドル=105円(従来108円)とした。アナリストからは、「為替レートはやや保守的に変更されたが、業績の修正幅は大きく印象はネガティブ」との見方が出ている。

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