ローツェ急反発、TSMCの業績回復でポジティブな思惑
ローツェ<6323>が3日ぶり急反発。今週21日に3920円の実質上場来高値をつけてからはひと押し入れているものの、日足チャートをみると前日まで8連続陽線と買いニーズの強さを示している。足もとは急速に切り返す動きとなっている。世界の半導体市況の指標的な位置づけにある台湾では大手半導体メーカーでファウンドリー主力のTSMCの業績改善が急だ。同社の7~9月期の営業利益が5四半期ぶりに増益に転じるなど、市況のプラス変化を示唆している。ローツェはウエハー搬送装置などの半導体関連装置を手掛けるが、「ここにきて台湾ファンドリーの大型投資が追い風となっており、業績回復への期待が強い」(中堅証券アナリスト)という。20年2月期営業利益は前期比4.4%増の60億6700万円を見込むが、上方修正される可能性も意識されている。