話題株ピックアップ【昼刊】:Vコマース、航空電子、JSR

注目
2019年10月29日 11時37分

■バリューコマース <2491>  1,823円  +196 円 (+12.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

バリューコマース<2491>が大幅続伸している。同社は28日取引終了後に、19年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益は34億9200万円(前年同期比33.4%増)となり、通期計画43億5000万円に対する進捗率は80.3%となった。売上高は182億9800万円(同24.7%増)で着地。「Yahoo!ショッピング」のストア向けCRMツール「ストアーズ・アールエイト」、クリック課金型広告「ストアマッチ」、成果報酬型広告「アフィリエイト」が伸長したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■日本航空電子工業 <6807>  1,944円  +189 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

日本航空電子工業<6807>は大幅続伸で年初来高値圏を走っており、一時16.9%高の2052円までと上値を伸ばし、18年9月以来約13カ月ぶりとなる2000円大台に復帰した。28日取引終了後に20年3月期通期見通しを下方修正した。営業利益は185億円から145億円(前期比16.2%減)へ、最終利益は135億円から105億円(同22.3%減)へそれぞれ減額した。同時に発表された19年4~9月期営業利益は71億7100万円(前年同期比23.3%減)と通期計画に対する進捗率が49.5%に達していることに加え、足もと携帯機器端末市場に回復の兆しがあるなか、業界大手のコネクターが収益の柱なだけに、業績の上振れ期待が先行する形で投資資金が流入している。信用倍率0.62倍と株式需給面の軽さも株高を後押ししている。

■JSR <4185>  2,036円  +143 円 (+7.6%)  11:30現在

JSR<4185>が大幅高で5日続伸し連日の年初来高値更新となっている。28日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を5080億円から4830億円(前期比2.8%減)、営業利益を445億円から400億円(同7.0%減)へ、純利益を310億円から280億円(同10.0%減)へ下方修正したが、想定内との見方が強くネガティブ視する動きは限定的となっている。下方修正は、エラストマー事業及び合成樹脂事業における販売数量の減少や市況低迷の影響が見込まれるほか、デジタルソリューション事業におけるディスプレー材料の顧客需要の減速などが響く見通し。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2401億4900万円(前年同期比2.3%減)、営業利益189億9900万円(同15.2%減)、純利益134億7200万円(同19.4%減)だった。

■日東工業 <6651>  2,317円  +155 円 (+7.2%)  11:30現在

日東工業 <6651> が急反発。28日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→109億円に21.1%上方修正。増益率が40.5%増→70.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。配電盤関連製造事業で高圧受電設備や分電盤などの販売が想定より伸びたことが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→53円(前期は40円)に増額修正したことも評価材料となった。

■ミルボン <4919>  5,830円  +330 円 (+6.0%) 一時ストップ高   11:30現在

ミルボン<4919>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は28日取引終了後に、19年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益は51億7500万円(前年同期比10.4%増)となり、通期計画68億4000万円に対する進捗率は75.7%となった。売上高は266億5100万円(同9.0%増)で着地。ヘアケア用剤「オージュア」や染色剤「オルディーブアディクシー」が伸長したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■日東電工 <6988>  6,071円  +327 円 (+5.7%)  11:30現在

28日に決算を発表。「7-9月期(2Q)税引き前は8%増益」が好感された。

日東電工 <6988> が10月28日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比18.3%減の410億円に減ったが、通期計画の710億円に対する進捗率は57.8%に達し、5年平均の47.8%も上回った。

⇒⇒日東電工の詳しい業績推移表を見る

■日本M&Aセンター <2127>  3,105円  +141 円 (+4.8%)  11:30現在

日本M&Aセンター <2127> が大幅反発。28日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の67.5億円→92.4億円に36.9%上方修正。従来の2.9%減益予想から一転して32.9%増益を見込み、2期ぶりに上期の最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。上期のM&A成約件数は519件となり、前年同期実績(385件)を大幅に上回ったことが寄与。なお、通期の経常利益は従来予想の135億円(前期は125億円)を据え置いた。

■日本調剤 <3341>  3,930円  +175 円 (+4.7%)  11:30現在

日本調剤<3341>が大幅続伸している。28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が1298億7200万円から1300億円(前年同期比9.5%増)へ、営業利益が28億6200万円から40億5000万円(同2.6倍)へ、純利益が14億4400万円から20億5000万円(同2.8倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。バランスを重視した出店戦略や既存店の体制整備などに加えて、抗がん剤など高額処方箋の増加やかかりつけ薬剤師・薬局への取り組みなどによる処方箋単価の上昇、人員増強などによる既存店を含めた処方箋枚数の増加などが牽引。また、医薬品製造販売事業での採算を重視した販売戦略や、医師・薬剤師の紹介事業における先行投資効果なども寄与した。

■タカミヤ <2445>  706円  +20 円 (+2.9%)  11:30現在

タカミヤ <2445> が高い。28日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の10.6億円→17.7億円に67.0%上方修正したことが買い材料視された。土木・橋梁工事や建築工事向けに次世代足場「Iqシステム」を中心とするレンタル機材の稼働率が高水準だったことが収益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の29.2億円→36.3億円に24.3%上方修正。増益率が9.7%増→36.4%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。併せて、今期の年間配当を従来計画の13円→14円(前期は11円)に増額修正したことも評価材料となった。

■三菱UFJ <8306>  577円  +10.6 円 (+1.9%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が7日続伸と異彩の上げ足。全体相場は半導体などハイテク株中心に上値指向の強い地合いとなっているが、内需株では同社などメガバンクの強さがリスクオン相場を象徴している。前日の米国株市場では米長期金利の上昇を受けてゴールドマン・サックスをはじめ大手金融株が買われており、東京市場でもメガバンクは米国事業における運用環境の改善を買う流れにある。

■日経レバ <1570>  21,160円  +220 円 (+1.1%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は全市場を通じて断トツの売買代金をこなし、連日で年初来高値を更新、昨年10月中旬以来約1年ぶりに2万1000円台を回復してきた。日経平均に連動するETFで変動率が2倍に設定されているため、個人投資家が先物に投資する感覚で有力な売買対象としている。全体相場にトレンドが発生すると人気化する傾向が強い。買いだけでなく空売りも高水準であり、直近の信用倍率は0.76倍と大幅に売り長。買い戻しを強制する踏み上げの様相を呈し、日経平均の上昇をサポートする形となっている。

■ログリー <6579>  2,595円  +500 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在

ログリー<6579>がストップ高。きょう付けの朝日新聞朝刊で「ウェブ上で利用者がどんなページを見たかを記録する『クッキー』について、公正取引委員会は、利用者の同意なく収集して利用すれば独占禁止法違反になる恐れがあるとして規制する方向で検討に入った」と報じられているが、同社ではCookieを使用せずにユーザー属性を推定する技術を確立し、特許を取得しており、事業機会拡大への思惑が働いているようだ。同特許は、Webページのアクセス情報からユーザーの性別・年齢などのデモグラフィック情報、興味・関心などのサイコグラフィック情報を推定する技術。ユーザーがWebページにアクセスした際に取得できるURL、日時、端末情報などのアクセスログをパターン化し、機械学習の技術を用いて高速にユーザー属性を推定するという。

■中村超硬 <6166>  1,610円  +300 円 (+22.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

中村超硬<6166>が連日のストップ高カイ気配。きょうは300円高の1610円で値がつかない状況となっている。結晶構造に由来したミクロ多孔性のアルミノケイ酸塩鉱物であるゼオライトは工業用途における重要物質として知られるが、同社は今月17日に科学技術振興機構(JST)の委託で取り組んできた開発課題「ゼオライトナノ粒子の製造技術の確立」について、JSTから成功認定されたと発表、これが今回の急騰相場のスタートとなった。株価は300円台からストップ高を連発して、わずか7営業日でほぼ5倍となった。この伏線にあるのが同社株の天井の高さとの時価とのギャップで、2017年12月に7820円の上場来高値をつけてから、10月17日の上場来安値まで約24分の1以下に暴落、株式需給面から売り物が枯れ切っていた。

■テクノスマート <6246>  927円  +150 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

フィルム塗工乾燥装置メーカーのテクノスマート <6246> [東証2]がストップ高買い気配。28日大引け後、20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の16億円→28億円に75.0%上方修正。従来の32.8%減益予想から一転して17.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。塗工機などの生産が順調に進むなか、原価低減施策の進展や複数の受注による量産効果が利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の26円→36円(前期は40円)に大幅増額したことも買いに拍車を掛けた。前日終値ベースの配当利回りが4.63%に上昇する一方、予想PERは9.1倍→5.7倍に低下し、割安感が強まった。

■モリテック スチール <5986>  434円  +64 円 (+17.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

モリテック スチール<5986>は急騰。焼き入れ・板金加工大手で自動車向けが約7割を占める。電気自動車(EV)向けケーブル自動巻き取り式充電スタンドを手掛けており、ここ人気化が相次ぐEV・リチウム関連株物色の流れに乗った。時価総額100億円以下と小型で信用買い残も30万株未満で重荷となっておらず、株式需給面の軽さが着目されている。

●ストップ高銘柄

ホットリンク <3680>  380円  +80 円 (+26.7%) ストップ高   11:30現在

三櫻工業 <6584>  1,650円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.