本日注目すべき【好決算】銘柄 医学生物、野村、ワークマン (29日大引け後 発表分)
29日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
医学生物 <4557> [JQ] ★今期の経常最高益予想を30%上乗せ
◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の10億円→13億円に30.0%上方修正。増益率が81.2%増→2.4倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。国内で主力の自己免疫疾患関連試薬や前期に投入した遺伝子検査試薬が好調なうえ、中国企業向けマテリアルの販売も想定より伸びることが寄与。
不動テトラ <1813> ★上期経常を一転19%増益に上方修正
◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→23.3億円に55.3%上方修正。従来の23.2%減益予想から一転して19.2%増益見通しとなった。土木工事や地盤改良工事の進捗遅れで売上高は計画を下回ったものの、手持ち工事の採算向上やブロック事業の好調で吸収し、2ケタ増益を達成した。
デクセリ <4980> ★上期経常は一転29%増益で上振れ着地
◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比29.2%増の29.1億円に伸び、従来の29.0%減益予想から一転して増益で着地。スマートフォンや車載向けのディスプレー用異方性導電膜の販売が好調だった。また、スマホのカメラモジュール向け精密接合用樹脂の新規採用が増加したことも上振れに貢献した。
通期計画の37.5億円に対する進捗率は77.6%に達しており、業績上振れが期待される。
アサヒHD <5857> ★今期の税引き前最高益予想を17%上乗せ
◆20年3月期の連結税引き前利益を従来予想の143億円→168億円に17.5%上方修正。増益率が6.7%増→25.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。貴金属価格が想定より上昇することに加え、貴金属リサイクルの回収量が計画を上回ることが利益を押し上げる。
GSユアサ <6674> ★上期経常を一転13%増益に上方修正
◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の60億円→85億円に41.7%上方修正。従来の19.9%減益予想から一転して13.5%増益見通しとなった。中国を中心に海外販売が落ち込んだものの、国内で主原料の鉛価格が下落し、産業電池電源部門の採算が上向いたことが利益を押し上げた。
アイホン <6718> ★今期経常を一転2%増益に上方修正
◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の21億円→29億円に38.1%上方修正。従来の26.4%減益予想から一転して1.7%増益見通しとなった。インターホン販売で国内の集合住宅向けリニューアル案件が想定より伸びることが寄与。
ワークマン <7564> [JQ] ★上期の経常最高益予想を31%上乗せ
◆20年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の70.9億円→93億円に31.2%上方修正。増益率が15.0%増→50.9%増に拡大し、従来の9期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。新業態「ワークマンプラス」の出店や改装効果に加え、マスコミやインフルエンサーを活用した販売促進も奏功し、既存店売上高が好調に推移したことが寄与。
◆20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比14倍の2032億円に急拡大して着地。海外ビジネスの拡大でホールセール部門が大幅黒字に転換したほか、アセット・マネジメント部門の収益も伸びた。野村総合研究所 <4307> 株式の売却益733億円を計上したことも利益を押し上げた。
アイネス <9742> ★今期経常を24%上方修正
◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の15.2億円に急拡大して着地。公共分野で法改正に伴うシステム改修などの受注が拡大したほか、産業分野の新規顧客案件が増えたことが寄与。前年同期の不調プロジェクトの影響が解消したことも大幅増益につながった。
併せて、通期の同利益を従来予想の16.5億円→20.5億円に24.2%上方修正。減益率が26.1%減→8.2%減に縮小する見通しとなった。
JBCCHD <9889> ★上期経常は48%増益で上振れ着地、配当増額と自社株取得も発表
◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比47.6%増の21.2億円に拡大し、従来予想の17.5億円を上回って着地。超高速開発案件や業務改善アプリ開発などのクラウド案件の受注が伸びたほか、セキュリティサービスやWindows10更新関連のシステム販売が好調だったことが寄与。通期計画の29.5億円に対する進捗率は72.1%に達しており、業績上振れが期待される。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の42円→50円(前期は46円)に増額修正した。併せて、発行済み株式数の1.82%に相当する30万株(金額で6億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも期待される。
株探ニュース