注目銘柄ダイジェスト(前場):エイシアンスタ、アルプスアル、アドバンテスなど

市況
2019年10月31日 12時08分

LINE<3938>:4040円(+85円)

大幅反発。前日に発表した第3四半期決算が好感される展開に。7-9月期営業損益は57億円の赤字となり、前四半期比82億円の改善となっている。マーケティングコストの抑制が想定以上で、市場予想も上回ったとみられる。また、中期的な業績けん引役として期待されるディスプレイ広告も、増収率が一段と加速する状況になってきている。

アルプスアル<6770>:2325円(+169円)

大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は215億円で前年同期比28.7%減益となった。9月27日の下方修正に沿った水準での着地となる。下期計画に関しては今回も修正はなし。業績数値にはサプライズがないものの、短期的な出尽くし感に加えて、説明会を受けて、スマホカメラ用アクチュエーター、統合シナジーへの期待感などがあらためて高まる形にはなっているもようだ。

エイシアンスタ<8946>:170円(+50円)

ストップ高。中国で病院を経営する遠東宏信医院集団有限公司(遠東宏信医院集団)及び経営コンサルティングの上海邁伊茲咨詢有限公司(上海マイツ)と戦略的提携枠組み協定を締結したと発表している。遠東宏信医院集団は中国大手リース会社の医療事業子会社。遠東宏信医院集団は日本の医療機関への投資機会を求めており、ASIAN STARは上海マイツとともに同社へコンサルティングサービスを提供し、共同投資を検討する。

日立<6501>:4001円(-283円)

大幅続落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1728億円で前年同期比12.0%減益、市場予想は150億円程度下回ったものとみられる。通期計画も7650億円から6850億円に下方修正しており、ネガティブに捉える動きが先行している。上場子会社の下振れが下方修正の主因に。なお、ホンダ<7267>系との自動車部品経営統合を発表しているが、SMBC日興証券では、償却前で700億円程度の業績貢献と見込んでいるもよう。

アドバンテス<6857>:5060円(-360円)

大幅続落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は177億円で前年同期比1.3%減益、市場予想を50億円程度上振れた。通期計画は300億円から450億円、前期比30.4%減と、市場コンセンサス水準にまで上方修正している。足元の受注好調が反映されている。一方、通期受注高は2300億円予想から2350億円と、小幅な引き上げにとどまっている。一時的に5G関連減速の可能性が示唆されたもようで、短期的な出尽くし感にもつながる。

ソニー<6758>:6596円(+231円)

大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は2790億円で前年同期比16.5%増益となり、市場予想を400-500億円程度上回っている。また、通期予想も8100億円から8400億円、前期比6.1%減と、コンセンサス水準にまで上方修正。イメージセンサーの上振れが主因となっている。新タイトルの発売日ずれ込みでゲームは下方修正されたものの、こちらは来期業績の上振れ要因へとつながる。

ビーマップ<4316>:801円(+31円)

大幅に反発。20年3月期第2四半期累計(19年4-9月)の営業損益を従来予想の0.00億円(損益均衡)から0.51億円の黒字(前期実績0.60億円の赤字)に上方修正している。全ての事業分野で増益となった。特にワイヤレス・イノベーション事業で大型の構築案件を計上している。通期予想(前期比11.1%増の0.90億円の黒字)は据え置いたが、第4四半期を中心にワイヤレス・イノベーション事業での構築案件が続いているという。

オンコリス<4588>:1980円(+30円)

大幅に反発。岡山大学と次世代テロメライシンOBP-702に関する業務請負契約の締結で合意したと発表している。岡山大学から委託を受け、OBP-702の前臨床試験のうち製造法と品質試験法の開発検討を受託する。今回の契約に関する収入は、20年12月期に寄与すると見込む。OBP-702は、がんのウイルス療法テロメライシン(OBP-301)の遺伝子構造を一部改変し、がん抑制遺伝子p53を組み込んだ次世代テロメライシン。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.