テクマトリックス---2Qは2ケタ増収増益、各セグメントが好調に推移
テクマトリックス<3762>は10月31日、2020年3月期第2四半期(19年4-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比13.9%増の138.00億円、営業利益が同42.3%増の13.43億円、経常利益が同50.8%増の13.39億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同48.8%増の8.71億円となった。
情報基盤事業の売上高は前年同期比11.5%増の93.10億円、営業利益は同23.0%増の9.56億円となった。負荷分散装置は、サイバー攻撃対策としての「暗号化通信の可視化」や「WAF(Web Application Firewall)」といったセキュリティ関連機能による差別化が奏功し、受注は堅調だった。また、主力の次世代ファイアウォールや、フォレンジック製品、Webサイト脆弱性監査ツール、不正侵入防御アプライアンス、Webセキュリティ製品等の販売は官需・民需を含め好調となっている。加えて、新しい分野のセキュリティ対策製品等は受注実績を積み上げ、セキュリティに関連する運用・監視サービスの売上も堅調に推移した。ストレージ製品は、放送業界において地方局への横展開や、セカンダリストレージ製品の投入により需要喚起を図り、地方拠点においても官需・民需共に受注を伸ばしている。
アプリケーション・サービス事業の売上高は同19.2%増の44.89億円、営業利益は同131.8%増の3.87億円となった。医療分野では、連結子会社NOBORIが提供する医療情報クラウドサービス「NOBORI」の堅調な受注が継続している。また、放射線分野での病院向け読影サービス提供が伸びた。CRM分野では、FAQシステムの市場への投入、大手システム・インテグレーターやテレマーケティング・ベンダーとの業務提携、クラウド需要の拡大、知名度の向上と実績の拡大に伴い受注が堅調だった。ソフトウェア品質保証分野では、ソフトウェアテストツールの受注が堅調だった。ビジネスソリューション分野では、学術系公共機関向けのシステム開発案件が堅調だった。事業構造転換の進捗により、損益面は改善した。金融分野では、大型案件の受注に成功。連結子会社カサレアルでの教育事業においては、新しい教育プログラムの開発、パートナーの発掘などが奏功し、企業向けの新入社員研修や定期開催の技術研修等の受注が伸びた。受託開発事業の採算性も改善し、売上高と損益面で計画値を上回っている。
2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.4%増の268.00億円、営業利益が同1.7%増の24.60億円、経常利益が同4.6%増の24.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.8%増の16.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SF》
提供:フィスコ