話題株ピックアップ【夕刊】(1):セガサミー、キーエンス、任天堂

注目
2019年11月1日 15時21分

■セガサミー <6460>  1,709円  +181 円 (+11.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

セガサミーホールディングス<6460>が5日ぶりに急反発。株価は一時12.4%高の1717円と上値を伸ばし1月10日に付けた年初来高値を一気に更新した。10月31日に発表された19年4~9月期業績は、売上高が前年同期比3.2%減の1655億3500万円、営業利益が同43.0%増の146億100万円だった。主力の遊技機販売台数の減少による減収が続いたものの、成長分野のデジタルゲームを中心としたエンターテインメントコンテンツ事業が牽引する形で収益の改善が顕著となった。これを評価する形で買いが流入している。

■旭有機材 <4216>  1,717円  +177 円 (+11.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

31日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は4%増益」が好感された。

旭有機材 <4216> が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.1%減の17億円に減り、通期計画の39億円に対する進捗率は43.8%にとどまったものの、5年平均の37.0%を上回った。

⇒⇒旭有機材の詳しい業績推移表を見る

■ノジマ <7419>  2,142円  +206 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

ノジマ <7419> が続急伸。10月31日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比23.5%増の130億円に伸び、従来予想の113億円を上回って着地したことが買い材料視された。消費税増税前の駆け込み需要などを背景に、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコンなどの販売が伸びたことが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の34円→38円(前期は34円)に増額修正したことも評価材料となった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.98%にあたる100万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元を好感する買いも向かった。

■沖縄電力 <9511>  1,986円  +189 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

沖縄電力 <9511> が急反騰。10月31日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比64.8%増の83.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。他社販売電力料や託送収益が増加したうえ、子会社で外部向け売上高が伸びたことが寄与。燃料費や他社購入電力料が減少したことも利益増益に貢献した。併せて、通期の同利益を従来予想の72億円→82億円に13.9%上方修正。増益率が37.9%増→57.1%増に拡大する見通しとなった。

■インフォマート <2492>  1,810円  +170 円 (+10.4%)  本日終値

インフォマート <2492> が続急騰。10月31日大引け後に発表した19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比25.6%増の20.3億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の飲食業界向け受発注、規格書プラットフォームなどの利用拡大で月額システム使用料が増加したことが寄与。大型システム開発投資の償却期間満了に伴い、ソフトウエア償却費が減少したことも増益の要因となった。通期計画の24.1億円に対する進捗率は84.6%に達しており、業績上振れが期待される。併せて、12月末時点の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■M&Aキャピ <6080>  7,950円  +720 円 (+10.0%)  本日終値

M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が4連騰し年初来高値を更新。10月31日の取引終了後、11月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。株式の流動性を高めるとともに、投資家層の更なる拡大を図るのが狙い。なお、株式分割後も現行の株主優待制度の対象及び内容の変更は行わないため、株主優待制度の実質拡充となる。同時に発表した20年9月期連結業績予想は、売上高137億600万円(前期比8.9%増)、営業利益59億円(同0.8%増)、純利益40億5400万円(同3.3%増)を見込む。コンサルタントの採用を継続し、成約件数の増加を図る見通しで、今期はグループで大型案件30件の成約を計画する。一方で、本社増床によるコスト増を見込み、利益の伸びは鈍る見通しだ。なお、19年9月期決算は、売上高125億9200万円(前の期比57.0%増)、営業利益58億5500万円(同85.0%増)、純利益39億2500万円(同87.6%増)だった。

■キーエンス <6861>  74,470円  +5,650 円 (+8.2%)  本日終値

キーエンス<6861>は大幅高、5000円を超える上昇で上場来高値7万3870円奪回。同社が31日取引終了後に発表した、19年4~9月期決算は営業利益が前年同期比14%減の1388億2400万円と2ケタ減益となったが、米中摩擦の影響を株価は事前に織り込んでいた。一方、11月20日を基準日に1株を2株にする株式分割を発表、これが買いを誘導する背景となった。なお、20年3月期の年間配当は100円を据え置くことで、実質的配当は倍額となる。

■洋缶HD <5901>  1,864円  +137 円 (+7.9%)  本日終値

東洋製罐グループホールディングス <5901> が急反騰。10月31日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の3.1%にあたる600万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月1日から20年3月31日まで。同時に、20年3月期の連結営業利益を従来予想の265億円→250億円に5.7%下方修正し、一転して1.7%減益見通しとなったが株価への影響は限定的となった。業績下振れは包装容器関連事業を中心に販売が減少することが背景。なお、経常利益は為替変動の影響を考慮し、従来予想を据え置いている。

■トーエネック <1946>  3,795円  +265 円 (+7.5%)  本日終値

トーエネック <1946> が急反発。10月31日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比59.9%増の50億円に拡大し、従来予想の35億円を上回って着地したことが買い材料視された。一般得意先向けの屋内線工事や空調管工事などが増加したうえ、太陽光発電所の売電収入も伸びた。受注工事の採算改善に加え、作業効率化やコスト削減なども大幅増益につながった。併せて、通期の同利益を従来予想の91億円→113億円に24.2%上方修正。従来の10.3%減益予想から一転して11.4%増益見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の110円→135円(前期は105円)に増額修正したことも評価材料となった。

■任天堂 <7974>  41,500円  +2,880 円 (+7.5%)  本日終値

任天堂<7974>が5日続伸。10月31日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高4439億6700万円(前年同期比14.2%増)、営業利益942億2200万円(同53.4%増)、純利益620億1800万円(同4.0%減)となり、大幅営業増益となったことが好感されている。主力の「ニンテンドースイッチ」がバッテリーの持続時間が長くなった新モデルの発売や携帯専用の「ニンテンドースイッチライト」の発売効果でハードウェアの販売台数が693万台(同36.7%増)と好調に売り上げを伸ばしたことが牽引した。また、為替差損が205億円発生したことなどにより、純利益は減益を余儀なくされた。なお、20年3月期通期業績は、1兆2500億円(前期比4.1%増)、営業利益2600億円(同4.1%増)、純利益1800億円(同7.2%減)の従来見通しを据え置いている。

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