話題株ピックアップ【夕刊】(2):セ硝子、東武、日立造船
■セントラル硝子 <4044> 2,812円 +177 円 (+6.7%) 本日終値
セントラル硝子<4044>は10日続伸し約6カ月ぶりに年初来高値を更新。10月31日の取引終了後、国内建築ガラス事業の抜本的な事業構造改善を実施すると発表しており、収益改善への期待感から買いが入った。市場の縮小を前提に強みのある製品や地域を選択し注力するために、競争力の弱い分野・領域は拠点の統廃合にとどまらず、部分的な撤退も選択肢に加え、採算性を優先した構造改善を進めるという。20年度中に完了させる計画で、それに伴い新たな中期計画の策定を行う方針という。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高1096億1800万円(前年同期比2.4%減)、営業利益36億7500万円(同22.4%減)、純利益25億7700万円(同40.3%減)だった。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高を2340億円から2240億円(前期比2.6%減)へ、営業利益を115億円から100億円(同1.3%減)へ、純利益を85億円から70億円(同7.6%減)へ下方修正している。
■東武鉄道 <9001> 3,865円 +240 円 (+6.6%) 本日終値
31日に決算を発表。「今期経常を3%上方修正」が好感された。
東武鉄道 <9001> が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比17.9%増の348億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の590億円→607億円(前期は629億円)に2.9%上方修正し、減益率が6.3%減→3.6%減に縮小する見通しとなった。
同時に発表した「1.89%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の1.89%にあたる400万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月1日から20年2月28日まで。
■エディオン <2730> 1,149円 +71 円 (+6.6%) 本日終値
31日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は51%増益、今期配当を2円増額修正」が好感された。
エディオン <2730> が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.7%増の119億円に伸び、通期計画の198億円に対する進捗率は60.2%となり、5年平均の57.7%とほぼ同水準だった。同時に、今期の年間配当を従来計画の32円→34円(前期は32円)に増額修正した。
■理研ビタミン <4526> 4,120円 +250 円 (+6.5%) 本日終値
31日に決算を発表。「上期経常が43%増益で着地・7-9月期も91%増益」が好感された。
理研ビタミン <4526> が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比43.2%増の30.7億円に拡大したが、通期計画の64億円に対する進捗率は48.1%となり、5年平均の48.2%とほぼ同水準だった。
■都築電気 <8157> 1,287円 +77 円 (+6.4%) 本日終値
31日に決算を発表。「上期経常が2.3倍増益で着地・7-9月期も75%増益」が好感された。
都築電気 <8157> [東証2] が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の10.5億円に急拡大し、通期計画の36億円に対する進捗率は5年平均の13.9%を上回る29.4%に達した。
■日立造船 <7004> 391円 +23 円 (+6.3%) 本日終値
31日に決算を発表。「上期経常が赤字縮小で着地・7-9月期は黒字浮上」が好感された。
日立造船 <7004> が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は68.6億円の赤字(前年同期は86.4億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
■ダイセル <4202> 1,035円 +59 円 (+6.1%) 本日終値
ダイセル<4202>は後場急伸。午後1時20分ごろに自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。上限を2200万株(発行済み株数の6.82%)、または200億円としており、取得期間は11月5日から20年7月31日まで。株主への利益還元の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するのが目的としている。また、従来16円を予定していた期末配当を2円増額して18円にすると発表しており、これも好感された。9月8日に創立100周年を迎えたことを記念して2円の記念配当を実施するという。なお、年間配当は34円(従来予想32円)となり、前期実績に対しては2円の増配になる予定だ。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高2106億8100万円(前年同期比10.4%減)、営業利益178億5800万円(同(同39.5%減)、純利益116億8300万円(同47.8%減)だった。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高を4610億円から4310億円(前期比7.3%減)へ、営業利益を430億円から360億円(同29.6%減)、純利益を265億円から215億円(同39.1%減)へ下方修正している。
■トランス・コスモス <9715> 2,872円 +144 円 (+5.3%) 本日終値
トランス・コスモス <9715> が続急伸し、連日で年初来高値を更新した。10月31日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の43.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。アウトソーシングサービスの需要拡大を背景に、アジア市場でコールセンターやバックオフィス業務を中心に受注が伸びたことが寄与。受注業務の採算改善や販管費率の低下に加え、上場子会社の業績好調や新規連結子会社の業績上積みなども大幅増益に貢献した。
■カッパ・クリエイト <7421> 1,438円 +37 円 (+2.6%) 本日終値
カッパ・クリエイト<7421>が大幅高で3日続伸。10月31日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を14億900万円から16億1000万円(前期比2.6倍)へ、純利益を7億4000万円から8億9000万円(同6.3倍)へ上方修正したことが好感された。長梅雨や台風などの天候不良の影響に加えて、消費税増税による消費動向の変化を勘案して売上高は783億8500万円(同2.9%増)の従来見通しを据え置いたものの、店舗オペレーションの改善による生産性の向上と廃棄ロスの削減などの成果が計画を上回る見込みであることが利益を押し上げるとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高389億5800万円(前年同期比1.4%減)、営業利益12億6900万円(同2.1倍)、純利益10億6800万円(同89.5%増)だった。
■アインホールディングス <9627> 6,350円 +150 円 (+2.4%) 本日終値
アインホールディングス<9627>が3日続伸。10月31日の取引終了後、傘下のアインファーマシーズが、エステティクス(東京都港区)が運営するメイクアップコスメブランド「DAZZSHOP(ダズショップ)」事業を11月1日付で譲り受けたと発表しており、これが好感された。「DAZZSHOP」はカラーコンタクトレンズをメイクアップの一つと捉えて、アイメイク中心のメイクアッププロダクトを展開しており、百貨店をはじめ、@cosmestore、アミューズボーテなどにおけるセミセルフタイプの出店やECサイトなど多様な販売チャネルを展開している。一方、アインファーマシーズでは、コスメ&ドラッグストアの「アインズ&トルペ」と展開しており、DAZZSHOPが持つ顧客層の親和性や事業シナジーへの期待から、事業を譲受することになったとしている。
株探ニュース