注目銘柄ダイジェスト(前場):三井E&S、ZHD、日パレットなど

市況
2019年11月5日 12時19分

三井E&S<7003>:823円(-287円)

急落で一時ストップ安。通期業績予想の大幅下方修正を発表、営業損益は120億円の黒字予想から一転、720億円の赤字に下方修正。想定以上の大幅下方修正にネガティブなサプライズが強まる格好へ。インドネシア石炭火力プラントにおける713億円の追加原価計上、子会社MODECの140億円の下方修正などが要因。SMBC日興証券では、個別決算は上半期末時点で一時債務超過に転落と推定。

KDDI<9433>:3154円(+115円)

大幅続伸。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は2976億円で前年同期比9.3%増益、第1四半期の2ケタ減益から一転して増益転換となっている。市場予想も250億円程度上回ったとみられる。注力中のライフデザイン領域やビジネスセグメントが揃って好調に推移していることもあって、想定比上振れ決算をストレートに評価する動きが優勢に。

ZHD<4689>:376円(+46円)

急騰。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は757億円で前年同期比9.0%減益となったが、4-6月期の同24.0%減益に対して、7-9月期は同11.2%増と10四半期ぶりの2ケタ増と急回復している。市場予想を上回る回復を見せ、ポジティブに捉える動きが優勢となっている。広告関連売り上げが堅調に推移したほか、ショッピング事業の取扱高も一段と増勢を強める形になっている。

ADWAYS<2489>:296円(-8円)

大幅安。20年3月期の営業損益を従来予想の7.30億円の黒字から2.00億円の黒字(前期実績7.22億円の黒字)に下方修正している。広告事業のスマートフォン向けで、海外のゲームアプリクライアントからのインバウンド案件の予算が縮小したほか、新規タイトルのリリース数が減少したことなどが響いた。第2四半期累計(19年4-9月)の営業損益は1.04億円の赤字(前年同期実績5.66億円の黒字)で着地している。

SUMCO<3436>:1894円(+76円)

大幅反発。米中貿易協議の進展期待、米国のファーウェイ禁輸措置緩和示唆などを受けて、前日の米国市場では半導体関連株が上昇しており、同社など国内関連銘柄がつれ高する展開になっている。また、野村證券では同社の投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1410円から2600円に引き上げている。先端ロジック半導体の需要急増などでウエハ販売数量予想を増額、20.12期からの業績回復確度が高まったと判断している。

中村超硬<6166>:1037円(-43円)

朝高後マイナス転換。1月15日に発行したEVO FUNDを割当先とする第7回新株予約権の権利行使が完了したと発表している。発行総数は100万個(潜在株式総数100万株)で、前月末時点で未行使だった50万個が1日に行使された。新株予約権の行使完了で株式価値の希薄化懸念が後退し、買いが入っている。10月30日に年初来高値(2010円)を付けてから株価が値下がりしていたことも買いやすさにつながっているようだ。

日パレット<4690>:2153円(+191円)

大幅に3日続伸。20年3月期の営業利益を従来予想の1.98億円から3.63億円(前期実績2.57億円)に上方修正している。パレット等のレンタル稼働率の向上に加え、現有資産の有効活用や運用面の効率化の推進によって売上原価率が引き下げられ、利益拡大に寄与する見込み。株価が2月7日に付けた上場来高値(2400円)に迫っていることも買い人気につながっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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