本日注目すべき【好決算】銘柄 ミツウロコG、オリンパス、ユニシス (6日大引け後 発表分)

注目
2019年11月7日 7時01分

6日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ミツウロコG <8131>   ★今期経常を23%上方修正・16期ぶり最高益更新へ

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.2倍の29.7億円に急拡大し、従来予想の8億円を上回って着地。電力事業で営業基盤の拡大や他社との提携強化が奏功し、電力販売量が増加したことが寄与。燃料価格の下落でエネルギー事業の採算が急改善したことも利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の47億円→58億円に23.4%上方修正。増益率が4.3%増→28.7%増に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

東急建設 <1720>   ★今期経常を47%上方修正

◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の128億円→188億円に46.9%上方修正。減益率が44.2%減→18.0%減に縮小する見通しとなった。手持ち工事が順調に進捗するなか、工事採算の改善で完成工事総利益が増加することが利益を押し上げる。

東洋建設 <1890>   ★上期経常を一転35%増益に上方修正

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の30億円→47億円に56.7%上方修正。従来の14.1%減益予想から一転して34.6%増益見通しとなった。手持ち工事が順調に進み、売上高が計画を上回ったことが寄与。工事採算が想定より早く改善したことも上振れに貢献した。

スタティアH <3393>   ★上期経常を一転2%増益・最高益に上方修正

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.1億円→3.3億円に3.0倍上方修正。従来の66.7%減益予想から一転して1.5%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。ITインフラ関連事業で消費増税前の駆け込み需要と納品前倒しを背景に、統合脅威管理やネットワーク機器、複合機販売などが好調だったことが寄与。コスト削減に加え、採用難で人材関連費用が下期にずれ込んだことも上振れの要因となった。

ワールド <3612>   ★今期の税引き前最高益予想を13%上乗せ、配当も3円増額

◆20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比46.6%増の75.6億円に拡大し、従来予想の56.6億円を上回って着地。主力のブランド事業でITを活用した在庫管理や売価変更の精度向上が奏功し、採算が改善したことが寄与。経費抑制を継続したことに加え、神戸レザークロスの買収に伴う負ののれん発生益の計上も利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の152億円→171億円に12.5%上方修正。増益率が11.8%増→25.8%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の69円→72円(前期は50円)に増額修正した。

Amazia <4424> [東証M]  ★今期経常は37%増で3期連続最高益更新へ

◆19年9月期の経常利益(非連結)は前の期比5.1倍の3.9億円に伸びて着地。続く20年9月期も前期比36.9%増の5.4億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期も電子書籍市場が拡大するなか、マンガアプリ「マンガBANG!」の利用者増加を背景とする高成長が続く。

松田産業 <7456>   ★上期経常を37%上方修正、通期も増額

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の23.3億円→32億円に37.3%上方修正。貴金属相場の高騰で販売価格が上昇したうえ、食品関連の販売が想定より伸びたことが寄与。

併せて、通期の同利益も従来予想の51億円→58億円に13.7%上方修正。増益率が0.1%増→13.9%増に拡大する見通しとなった。

オリンパス <7733>   ★上期税引き前は485億円の黒字に浮上

◆20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前損益は485億円の黒字(前年同期は27.8億円の赤字)に浮上して着地。前年同期に計上した、証券訴訟の損害賠償請求の和解に伴う解決金や米国司法省との司法取引契約締結に伴う費用などの「その他費用」383億円がなくなることが大幅黒字浮上の主因。販売面では国内向け内視鏡システム、内視鏡処置具、病院・ライフサイエンス研究向け製品などが増勢だった。

大興電子 <8023> [東証2]  ★今期経常を33%上方修正

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の11.4億円に急拡大して着地。来年1月の「Windows7」サポート終了に伴うパソコンを中心としたハードウェアの入替需要、消費税改正に対応したPOS端末や関連ソフトの更新需要がともに想定以上に好調だったことが寄与。

上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の10.7億円→14.2億円に32.7%上方修正。増益率が0.1%増→32.8%増に拡大する見通しとなった。

ユニシス <8056>   ★上期経常は36%増益で上振れ着地

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比36.5%増の116億円に拡大し、従来予想の90億円を上回って着地。企業の旺盛なDX(デジタルトランスフォーメーション)関連の需要を背景に、システムサービスで更新案件などが大きく伸びたうえ、プロモーション効果で製品販売も増勢だったことが寄与。技術者の高水準な稼働率による収益性の改善なども大幅増益に貢献した。

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