本日注目すべき【好決算】銘柄 ホロン、三井不、BEENOS (7日大引け後 発表分)

注目
2019年11月8日 7時01分

7日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ホロン <7748> [JQ]  ★今期の経常最高益予想を31%上乗せ

◆20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.4億円→11億円に31.2%上方修正。増益率が3.9%増→36.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。中国市場で主力のフォトマスク用寸法計測装置の新規受注を獲得したほか、次世代露光技術のEUV(極端紫外線)マスク検査向け欠陥レビュー電子顕微鏡の販売が伸びることが寄与。

フージャース <3284>   ★上期経常は3倍増益で着地

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.0倍の15億円に急拡大して着地。主力の不動産開発事業でマンションの引き渡し戸数が578戸と前年同期(194戸)を大きく上回り、61.7%の大幅増収を達成したことが寄与。

BEENOS <3328>   ★今期経常は75%増で2期ぶり最高益、前期配当を5円増額

◆19年9月期の連結経常利益は前の期比0.9%減の17.1億円で着地。続く20年9月期は前期比75.1%増の30億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はインキュベーション事業で営業投資有価証券の売却益が大きく膨らむ。

併せて、前期の年間配当を13円→18円(前の期は13円)に増額し、今期も18円を継続する方針とした。

ヴィンクス <3784>   ★今期経常を20%上方修正

◆19年12月期の連結経常利益を従来予想の13.1億円→15.7億円に19.8%上方修正。消費増税対応やキャッシュレス化、小売業のIT投資需要の高まりを背景に、流通・サービス業向けソフト開発などの受注が伸びることが収益を押し上げる。

応用技術 <4356> [JQ]  ★1-9月期(3Q累計)経常は2.6倍増益・通期計画を超過

◆19年12月期第3四半期累計(1-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.6倍の6億7600万円に急拡大して着地。ゼネコンや設計事務所向け建築設計ソフトを中心としたソリューションの受注が好調だったほか、公園長寿命化計画策定業務の売上増加なども収益拡大に貢献した。

通期計画の6億3500万円をすでに6.5%上回っており、業績上振れが期待される。

デイトナ <7228> [JQ]  ★今期経常を一転29%増益・最高益に上方修正

◆19年12月期の連結経常利益を従来予想の5.7億円→8億円に40.0%上方修正。従来の7.9%減益予想から一転して29.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。消費増税前の駆け込み需要などを追い風に、二輪車部品・用品の出荷が好調に推移する中、国内拠点卸売事業における増税の影響が想定を下回ることが利益を押し上げる。

川澄化 <7703> [東証2]  ★今期経常を一転27%増益に上方修正

◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の4億円→10億円に2.5倍上方修正。従来の49.2%減益予想から一転して27.1%増益見通しとなった。実行中の構造改革に伴う製造経費や販管費の削減効果が想定を上回ることが上振れの要因となる。

レック <7874>   ★上期経常が27%増益で着地

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比27.1%増の23.7億円に伸びて着地。昨年12月にライオンから譲受した「バルサン」ブランドの殺虫剤事業が新たに加わったことに加え、消費増税前の駆け込み需要も追い風となり、15.2%の大幅増収を達成したことが寄与。

三井不 <8801>   ★今期経常を一転2%増益・最高益に上方修正、自社株消却も発表

◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の2460億円→2590億円に5.3%上方修正。従来の3.2%減益予想から一転して1.9%増益を見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。投資家向け海外住宅の分譲販売が想定以上に伸びることが寄与。

併せて、発行済み株式数の1.23%にあたる1217万4500株の自社株を消却すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも期待される。

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