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2019年11月9日 10時00分
市況

富田隆弥の【CHART CLUB】 「N波到達、次はアベノミクス最高値2万4448円を指向」

◆7日の引け後に、「米国と中国は追加関税の段階的廃止で合意」というビッグニュースが飛び込んできた。過去最高値を更新していたNYダウ平均ナスダック、S&P500は揃って高値を大きく伸ばしており、日本、欧州も歩調を合わせて「同時株高」の色彩を強めよう。世界的な金融緩和を背景に「金融相場」が勢いづくことも想定される。

日経平均株価も、NYダウも日足のテクニカル指標は過熱を強めており、どこかでその過熱が警戒になる時も来るだろう。だが、「最大の材料は需給」であるから、日足チャートで調整(陰転)信号が出るまでは上昇の流れに従うべきである。買い戻しの続く裁定売り残は11月1日現在、1兆2491億円と8週連続で減少中だが、まだ買い戻し余地は十分にある。

◆日経平均は7日終値が2万3330円だったが、同日夜間に先物が2万3640円近辺(8日午前3時ザラバ時点)まで上げている。これで日足と週足のN波「2万3500円」を達成し、次はいよいよアベノミクス相場の最高値2万4448円(2018年10月)に挑戦となろう。

◆日本でいまピークを迎えている決算発表だが、3月期通期見通しを下方修正する銘柄が目立っている。筆者の集計(7日現在)では下方修正銘柄が上方修正銘柄を5対3の割合で上回っているが、それでもマーケットは「収益はいまが底」と解釈して幅広く買いを誘っている。消費増税や台風災害による景気への影響は無視できないものの、いまは株高の勢いが勝っている。企業にしてみれば「いまのうちにウミを出しておけ」という心理が働いている可能性もあるが、米中の追加関税が撤廃されるなら収益の底打ち・回復シナリオにも信憑性が増してくる。

◆このように、いまは非常に強い地合いにある。だが、相場であればどこかで頭打ちして調整入りすることを忘れてはならない。10月の米雇用統計(11月1日)、ファーウェイ部品の販売解禁観測、そして米中の追加関税撤廃報道など、この1週間は好材料が重なった。NYダウなど米国株も最高値を大きく伸ばしているが、それだけ買い戻しを含めて「買いが集中している」ことの表れでもある。この先、NYダウの日足に調整(陰転)の兆しが出るならテクニカル指標の過熱が前面に出てくるはずで、日足の動きを注視しながら対応していきたい。

(11月7日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

富田隆弥

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