13日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で反落、香港銘柄に売り広がる

市況
2019年11月13日 18時00分

13日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比493.82ポイント(1.82%)安の26571.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が171.97ポイント(1.61%)安の10519.12ポイントとそろって反落した。売買代金は791億500万香港ドルにやや拡大している(12日は691億2200万香港ドル)。

香港情勢の混迷化を警戒。民主化を求める抗議活動は週明け以降も持続し、12日夜には交通妨害や一部大学での立てこもりがあった。13日も一部の抗議活動参加者により電車やバスの運行が妨害され、交通網は混乱をきたしている。香港鉄路(MTR:66/HK)は破壊された地下鉄駅を閉鎖。複数の教育機関は休校となった。香港教育局は13日午後、「14日は小中高と幼稚園をすべて休校、休園とする」と通達している。このほか、米中貿易交渉を巡り、トランプ米大統領が12日の講演で「(中国と)合意に至らなければ、対中関税を大幅に引き上げる」と強調したことも投資家心理を冷やした。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち49が下落)。なかでも香港不動産の下げが目立つ。新世界発展(17/HK)が4.9%安、太古(A)(スワイヤ・パシフィック(A):19/HK)と九龍倉置業地産投資(1997/HK)がそろって3.7%安で引けた。

香港の金融や消費関連も安い。恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が2.0%、東亜銀行(23/HK)が1.9%、佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル:709/HK)が4.8%、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が4.7%、I.T(999/HK)が3.6%ずつ下落した。

中国車セクターもさえない。華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.9%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.8%安、長城汽車(2333/HK)が3.1%安、北京汽車(1958/HK)が2.3%安と値を下げた。

他の個別株動向では、ICファウンドリー中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が5.7%安と急反落。7~9月期決算の減益が嫌気された。半面、同業の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)は6.4%高と急伸。SMICの7~9月期業績は利益が4倍に拡大した。今後の粗利益も改善するとの見通しも示している。

一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の2905.24ポイントで取引を終えた。保険株が下げを主導する。不動産株、銀行・証券株、エネルギー株、自動車株、素材株、空運株なども売られた。半面、半導体株は急伸。医薬品株、食品・飲料株も逆行高した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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