話題株ピックアップ【昼刊】:スクエニHD、ヤーマン、任天堂

注目
2019年11月18日 11時41分

■ステラ ケミファ <4109>  3,310円  +190 円 (+6.1%)  11:30現在

ステラ ケミファ<4109>が大幅続伸。きょう付けの日本経済新聞で「日本政府が7月に輸出管理を厳格化した半導体関連材料3品目のうち、液体フッ化水素の輸出を許可したと複数の韓国メディアが17日までに報じた」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、日本政府が最近、ステラケミが申請した液体フッ化水素の韓国向け輸出を許可したと韓国側に通報したという。輸出管理の厳格化後、既にレジスト(感光材)やフッ化ポリイミド、気体のフッ化水素は輸出されているが、液体のフッ化水素の輸出許可は初めてとなり、業績への貢献が期待されている。

■ACCESS <4813>  1,115円  +51 円 (+4.8%)  11:30現在

ACCESS<4813>が3連騰、前週末に続く年初来高値更新となった。IoTデバイス開発や法人向けに通信・クラウド技術を活用したIoTソリューションを展開しており、10月下旬に同社の米国子会社が世界最大の通信会社AT&Tの子会社とライセンス契約及び業務提携を締結したことが業容拡大に向けた新たな思惑を呼んでいる。また、足もとの業績は停滞しているもののデバイス開発では技術力に定評があり、同社が手掛けるブラウザコンポーネントは「ニンテンドースイッチライト」に採用されている。

■JBCCHD <9889>  1,790円  +71 円 (+4.1%)  11:30現在

JBCCホールディングス<9889>がマドを開けて急動意、1700円近辺のもみ合いを上放れてきた。IBM系のシステムインテグレーターで、設計段階からワンストップでITインフラ構築を請け負える優位性を発揮し受注を伸ばしている。クラウドとサイバーセキュリティー分野を重点的に開拓、クラウドでは顧客企業の使っているクラウドを統合して効率化する「俺のクラウド」への引き合いが旺盛で利益は高成長トレンドを走っている。

■ヤーマン <6630>  719円  +27 円 (+3.9%)  11:30現在

ヤーマン<6630>が大幅高。前週末15日の取引終了後、11月11日の「独身の日」の中国最大のECサイト「Tmall」において、電子美容機器部門における販売実績、売り上げシェアで4年連続1位を記録したと発表しており、これが好感されている。同社は、「独身の日」に合せて、「ブルームレッド『答えの箱』コラボセット」や「Hello Kitty 45周年限定コラボセット」などを販売。18年の「独身の日」に同社が記録した美顔器カテゴリにおける史上最高売上額を更新し、1日の売り上げが1億元を超えたブランドに美顔器カテゴリから唯一2年連続でリストインし、あわせて1日の売り上げが1億元をこえた単独店舗として、美顔器カテゴリから唯一「雅萌旗艦店」がリストインしたという。一方で同日には、20年4月期の連結業績予想について、売上高を275億9500万円から232億600万円(前期比14.8%減)へ、営業利益を58億4000万円から30億700万円(同47.3%減)へ、純利益を36億8600万円から17億6000万円(同50.3%減)へ下方修正したが、これに伴い悪材料出尽くし感も強まっているようだ。前々期から前期にかけて業績を大きく押し上げる要因となったインバウンド需要が後退していることに加えて、香港や韓国における政情不安定などの影響から、中国国内を除く海外顧客向け売り上げが大きく落ち込んでいることが要因としている。

■イオンファンタジー <4343>  3,110円  +112 円 (+3.7%)  11:30現在

イオンファンタジー<4343>が続伸している。前週末15日の取引終了後に発表した10月度の売上概況で、既存店売上高が前年同月比5.4%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。メダル部門が引き続き好調に推移したほか、プライズ部門もオリジナル景品「じゃがりこリュック」などを中心に堅調に推移した。

■スクエニHD <9684>  5,050円  +130 円 (+2.6%)  11:30現在

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が5000円台乗せ。もみ合いを放れ上値追い態勢に移行しつつある。ゲーム大手で「ドラクエ」などの人気ソフトが収益を牽引している。同社は15日取引終了後、スマートフォン向けで大ヒット商品となっている「ドラゴンクエストウォーク」が1000万ダウンロードを突破したことを発表、これを手掛かり材料として投資資金を引き寄せる格好となった。

■任天堂 <7974>  42,180円  +900 円 (+2.2%)  11:30現在

任天堂<7974>は1000円近い上昇をみせ、売買代金は東証1部上場銘柄の中で断トツとなっている。市場では、同社が前週末15日に「ニンテンドースイッチ」向け「ポケットモンスター」の完全新作を発売したことを材料視する声が強い。準大手証券ストラテジストは「タイミング的にもこれから年末商戦が意識される時期にあることで株価が刺激されやすい」としている。テクニカル的には既に一目均衡表の雲を抜けており、11月5日につけた年初来高値をクリアして4万3000円台での活躍が視野に入る。

■Zホールディングス <4689>  425円  +8 円 (+1.9%)  11:30現在

Zホールディングス<4689>とLINE<3938>が高い。両社はこの日の取引開始前に、経営統合に関する基本合意書を締結したと発表。20年10月に統合完了を目指す。ZHDが存続会社となりLINE承継会社を完全子会社とする。LINE承継会社の1株にZHDの株式11.75株を割り当てる。両社はきょう会見を予定している。この発表を受け、ZHDの株価は朝方、買い物を集め一時前週末に比べ5%高に買われたが、買い一巡後は上昇幅を縮小させている。LINEは、前週末に比べ2%高前後で推移している。

■アルヒ <7198>  2,563円  +47 円 (+1.9%)  11:30現在

アルヒ<7198>は4日続伸している。15日の取引終了後、「フラット35(保証型)」の住宅ローン「ARUHIスーパーフラット6」の取り扱いを開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「ARUHIスーパーフラット6」は、住宅の建築費または購入価額の40%以上を手持金(頭金)として用意する購入者を対象に、従来ARUHIが取り扱う「フラット35(保証型)」の住宅ローン「ARUHIスーパーフラット7」より更に低い金利での融資が可能となる、最長35年間の全期間固定金利の住宅ローン。同社では、16年10月に「ARUHIフラット35」より低金利の商品として、「ARUHIスーパーフラット」の取り扱いを開始したが、取り扱い開始以降もラインアップを拡充しており、今回の新商品も業績への貢献が期待されている。

■東京エレクトロン <8035>  23,140円  +395 円 (+1.7%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が買われている。前週末の米国株市場ではNYダウやハイテク株比率の高いナスダック総合指数いずれも過去最高値を更新、そのなか半導体関連株への買い意欲は旺盛でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値を更新した。これを受けて東京市場でも同関連株に水準訂正期待の投資マネーを引き寄せる形となっている。

■アカツキ <3932>  6,080円  +100 円 (+1.7%)  11:30現在

アカツキ<3932>が4日ぶりに反発している。前週末15日の取引終了後、スマートフォン向けゲームアプリで、欅坂46・日向坂46応援【公式】音楽アプリ「UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)」が、同日付で250万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これが好感されている。「UNI’S ON AIR」は、「サイレントマジョリティー」「期待していない自分」「二人セゾン」「ガラスを割れ!」をはじめ、欅坂46・日向坂46の人気楽曲をライブ映像で多数収録しているのが特徴。ライブの興奮や圧倒的なパフォーマンスをリズムゲームで体験しつつ、欅坂46・日向坂46のプロデューサーとなり、彼女たちが登ってゆく坂道をプロデュースするという内容となっている。

■テラスカイ <3915>  2,431円  +37 円 (+1.6%)  11:30現在

テラスカイ<3915>の上げ足止まらず、きょうで10連騰と異色の新値追いをみせている。米セールスフォース・ドットコムのシステムで構築するクラウド導入支援業務を展開、子会社を通じて量子コンピューター関連ビジネスにも展開しており、マーケットの注目度が高い。20年2月期営業利益を大幅上方修正し、4億9800万円は前期比4倍の水準。ファンド筋と思われる機関投資家の継続的な買いを指摘する声も強い。

■安川電機 <6506>  4,210円  +45 円 (+1.1%)  11:30現在

安川電機<6506>、SMC<6273>などFA関連の一角が強い動きを示している。米中摩擦問題への警戒感から前週は売り物に押されがちだったが、きょうは買い戻しが優勢。米中協議については、クドロー米国家経済会議委員長が「合意が近づいている」とコメントしたことや、ロス商務長官が米中両国が詳細を詰める段階にあることに言及したとも伝わり、米国株は最高値圏を走る展開となった。米国株市場では、キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率の高い主力株に買いが流入し、この流れが東京市場にも波及している。

■MTG <7806>  894円  -25 円 (-2.7%)  11:30現在

MTG<7806>が3日続落している。前週末15日の取引終了後、11月14日に予定していた19年9月期の決算発表を延期すると発表しており、これが嫌気されている。会計監査人に対して、韓国の取引先の在庫状況に関する通報があり、社内調査と決算確定までに一定の時間を要することが要因としている。

■チエル <3933>  1,444円  +300 円 (+26.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

チエル<3933>がストップ高カイ気配。前週末に気配値のまま水準を切り上げ1本値で大引けストップ高比例配分となったが、きょうも値がつかないまま一気に値幅制限上限まで買われ異彩を放っている。パソコンやタブレットを使った双方向システムを主軸に学校教育向けICTを手掛けるが、CALLシステムや、eラーニングシステム、画像転送システムなどの受注が好調に推移、情報基盤部門では全国教育委員会向けにフィルタリンソフトやセキュリティソフトなどの伸びが顕著となっており、収益は急回復傾向にある。

■WASHハウス <6537>  1,043円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在

WASHハウス<6537>が前週末15日にストップ高したのに続き、この日もストップ高の1043円に買われている。引き続き15日午後に発表した、中国における合弁会社設立を材料視した買いが入っている。12月下旬に設立予定の合弁会社は、中国におけるコインランドリー「WASHハウス事業」の推進を目的としており、同社が60%を出資する予定。中国ではコインランドリー市場が成長期にあることから、市場の開拓を狙うという。なお、同社の海外展開はタイに続き2カ国目。19年12月期業績への影響は軽微としている。

■日本アクア <1429>  759円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

日本アクア <1429> が買い気配でスタート。15日大引け後、19年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の14億円→18億円に28.6%上方修正。増益率が83.2%増→2.4倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。戸建住宅部門、建築物部門ともにウレタン断熱材「アクアフォーム」の受注が好調に推移するなか、原材イソシアネートの供給不足による価格高騰の影響が解消し、採算が大きく改善する。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の12円→17円(前期は10円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

●ストップ高銘柄

日本アクア <1429>  759円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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