米国株見通し:利益確定の動きも、米中協議への期待は継続

市況
2019年11月19日 17時30分

S&P500先物  3125.75(+4.00) (17:15現在)ナスダック100先物  8349.50(+16.00) (17:15現在)

17時00分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は小じっかりとした推移。なお、NYダウ先物は46ドル高で推移している。欧州株式市場は総じて堅調な動きである。一方で、時間外取引のNY原油先物は前日比0.21ドル安の水準で推移。こうした流れを受け、19日の米株式市場は底堅いスタートとなりそうだ。

市場では、米中貿易協議に関する何らかの合意への期待感は継続しているものの、目先的な上値追い材料に欠けるなか、前日に主要3指数が揃って過去最高値を更新したタイミングから、利益確定の動きが出る可能性もある。また、11月20日には連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が発表され、今後の利下げ再開の条件について何らかの示唆を得られるかが焦点となる。足元で金利動向に敏感な地合いとなっていることからも、内容を見極めたいとする向きも多く、次第に様子見ムードは強まりやすくなろう。他方、しっかりとした動きをみせる欧州株の動向は、米国株式市場にとっても下支え役となる公算が大きいほか、18日に主要3指数に先んじて利食い売りがみられた半導体SOX指数の構成銘柄に対する押し目買いの動向は、投資家センチメントを左右させる一因ともなるだろう。

経済指標では、10月住宅着工件数(市場予想=132.0万戸)の発表が控えている。参考となる9月実績は、集合住宅の着工件数が大幅に減少したことが要因で125.6万戸となり、市場予想を下回った。10月については、先行指標となる9月の建設許可件数がやや減少していることから、9月実績に近い水準に留まる可能性がある。個別では、百貨店のコールズやディスカウントストアのTJXの決算発表がある。今月末の感謝祭前後から本格化する年末商戦に向けた見通しが、今後の注目点となるだろう。

《SK》

提供:フィスコ

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