21日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で続落、金融株が下げ主導

市況
2019年11月21日 16時59分

21日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比7.42ポイント(0.25%)安の2903.64ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、7.76ポイント(0.25%)安の3042.18ポイントで取引を終えている。

香港を巡る米中対立の悪化を不安視。米国の上下両院は「香港人権・民主主義法案」を可決し、トランプ大統領に送付している。一部のメディアは関係者の話として、「大統領は署名する意向」などと伝えた。同法案は、中国が香港に高度の自由を保障する「一国二制度」を守っているかどうか、米政府に検証を毎年義務付ける内容。中国側は内政干渉などと猛反発した。中国外交部は20日、法案が成立すれば報復措置を導入する方針を示唆している。米中通商協議も複雑化すると懸念された。

金融株が下げを主導する。中国人寿保険(601628/SH)が3.0%安、中国平安保険(601318/SH)が1.9%安、中国工商銀行(601398/SH)が1.2%安で引けた。医薬品株も安い。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.5%下落した。中国政府は医薬品改革を促進し、「集中調達」制度による医薬品購入額の引き下げを進める方針を示している。このほか運輸株、消費関連株、自動車株、不動産株なども売られた。

半面、航空・防衛関連株は高い。航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が2.5%上昇した。金、鉄鋼、セメントなど素材株の一角もしっかり。エネルギー株、発電株、ハイテク株の一角も買われた。

一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が0.92ポイント(0.36%)安の255.03ポイント、深センB株指数が0.68ポイント(0.07%)安の908.67ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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