話題株ピックアップ【夕刊】(2):久光薬、第一精工、CRI
■久光製薬 <4530> 5,220円 +10 円 (+0.2%) 本日終値
久光製薬<4530>が反発。21日の取引終了後、同社の経皮薬物送達システム技術を用いて開発したパーキンソン病治療薬「ハルロピテープ」を協和キリン<4151>が29日から国内販売を開始すると発表。同薬に関しては、売上高に応じたマイルストンを協和キリンから受け取ることになっており、これを好材料視した買いが入った。
■第一精工 <6640> 2,416円 -151 円 (-5.9%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
21日、第一精工 <6640> が200万株の公募増資とオーバーアロットメントによる上限34万5000株の売り出しを実施するほか、既存株主による30万株の株式売り出しを発表したことが売り材料視された。新株発行が発行済み株式数の約12%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は12月2日から5日までのいずれかの日に決定する。最大で約50億円の調達資金については、新工場建設にかかる設備投資資金に充てる。
■デファクトスタンダード <3545> 439円 +80 円 (+22.3%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
21日、デファクトスタンダード <3545> を親会社のBEENOS <3328> が株式交換によって完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。20年1月14日付で同社株1株に対し、BEENOS株0.29株を割り当てる。BEENOSの21日終値1663円から算出した理論価格は482円となり、本日はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。同社株は20年1月9日付で上場廃止となる予定。
■ウチダエスコ <4699> 2,982円 +500 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
ウチダエスコ<4699>がストップ高。今月に入り、東芝<6502>による東芝プラントシステム<1983>など3社の完全子会社化発表や、三菱ケミカルホールディングス<4188>による田辺三菱製薬<4508>の完全子会社化の発表など親子上場解消の動きが広がっており、内田洋行<8057>子会社でジャスダック上場の同社にも思惑的な買いが入っているもよう。また、図研<6947>子会社で東証2部上場の図研エルミック<4770>にも同様の思惑が働いているようだ。
■GDH <4437> 3,475円 +500 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
21日、gooddaysホールディングス <4437> [東証M]が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■CRI・ミドルウェア <3698> 2,070円 +190 円 (+10.1%) 本日終値
21日に発表した「スタディア向け大型タイトルに採用」が買い材料。
ゲーム開発向けミドルウェア「CRIWARE」が、米グーグルのクラウドゲーム「スタディア」のローンチタイトル22本のうち、「FINAL FANTASY XV」と「Destiny 2」の2本に採用。
■サーバーワークス <4434> 7,840円 +570 円 (+7.8%) 本日終値
サーバーワークス<4434>が3日ぶり反発。前引け後に、Amazon Connect(アマゾンコネクト)環境における、最適なヘッドセットの選定コンサルティングと導入支援サービスの提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。同サービスは、ビジネス用ヘッドセットのコールコントロール機能をアマゾンコネクトのコールコントロールパネル上で操作できるよう設定するというもの。これにより、アマゾンコネクトのメリットを十分に生かしながら、オペレータが利用する環境をより快適に、かつ利用者を待たせる時間を短縮するコールセンターの構築を支援するとしている。
■ノムラシス <3940> 568円 +40 円 (+7.6%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
ノムラシステムコーポレーション<3940>が後場急伸。この日、国内外でトップ規模を誇る大手製紙会社(東証1部)のグループ企業から、20日にRPAライセンス契約を受注したと発表しており、これを好感した買いが入った。なお、受注先や金額など詳細は非開示となっている。
■多摩川ホールディングス <6838> 1,791円 +111 円 (+6.6%) 本日終値
多摩川ホールディングス<6838>が高い。同社はきょう、11月27~29日にかけてパシフィコ横浜で開催される「マイクロウェーブ展2019」に、5G用RFコンポーネントなどを出展すると発表した。また、22日付の日本経済新聞が「政府が12月上旬にまとめる経済対策の概要がわかった。超高速通信規格5Gの次の世代にあたる『ポスト5G』の技術開発を進めるため、総額2200億円の基金をつくって国内企業の研究開発に助成する」と報じており、19年3月期決算説明資料のなかでターゲットマーケットとして“Beyond 5G”を掲げている同社に関心が向かった面もあるようだ。
■Nuts <7612> 107円 +5 円 (+4.9%) 本日終値
Nuts<7612>が急伸。21日の取引終了後、経営コンサルティングを行う笹川総合研究所(福岡市中央区)及びデジタル小売事業などを展開する中国セレス・インターネット・テクノロジー(上海)社と、医療関連事業を含む既存事業について、相互支援を目的とする業務提携契約を締結すると発表しており、これが好材料視された。Nutsは既に笹川総研と医療ツーリズムサービスについて業務提携しているが、今回の3社の提携では、Nutsが支援を行っている多言語対応のクリニックに関わる医療関連事業を柱とし、3社が医療ツーリズムサービスを含む医療関連事業だけではなく、既存のコンテンツ事業及びアライアンス事業でも包括的に提携するというもの。具体的な提携内容については今後詳細を検討するとしている。なお、業績に与える影響は精査中という。
株探ニュース