話題株ピックアップ【夕刊】(3):Welby、応用技術、エクスM
■Welby <4438> 2,549円 +282 円 (+12.4%) 本日終値
Welby<4438>が大幅に6日続伸。同社は26日、ベネフィット・ワン<2412>が提供している「糖尿病重症化予防プログラム」で、自社のパーソナルヘルスケアレコード「Welbyマイカルテ」を活用したプログラムを来春から提供すると発表。両社は10月4日に、ヘルスケア領域での業務提携に向けて基本合意したと発表しており、今回の取り組みはその一環。両社は企業の健康経営及び医療費の適正化に寄与するとともに、健診データを含めた個人健康データ管理基盤の拡大と、利用者の健康管理促進をサポートするためのソリューションを拡充するとしている。
■応用技術 <4356> 4,565円 +415 円 (+10.0%) 本日終値
応用技術<4356>は10%を超える上昇で4660円まで買われ年初来高値を更新、時価は2002年以来約17年ぶりの高値圏を走る展開となっている。防災コンサルティングを展開し、土木建築分野では構造解析やアセットマネジメントなど独自ノウハウを駆使して受注を伸ばしている。台風やゲリラ豪雨に伴う土砂災害が多発するなか、今秋の補正予算編成では復旧及び防災・減災が国策として改めてフォローアップされる可能性が高く、同社の活躍余地が高まる。19年12月期営業利益は前期比91%増の6億3000万円と急拡大を見込むが、第3四半期時点で既にこれを超過しており、増額される可能性が高い。
■エクスモーション <4394> 2,360円 +212 円 (+9.9%) 本日終値
エクスモーション<4394>が6日続伸、1900円台近辺のもみ合いを経て動きを一変させている。自動車業界の技術革新トレンドである「CASE」を念頭に置き、ホンダ<7267>と日立製作所<6501>が傘下の自動車部品会社を統合させるなど、業界再編の動きが強まっている。そのなか、自動車向け組み込みソフト開発を手掛ける同社はCASEの新技術やサービスに絡む受注が高水準で、19年11月期営業利益1億7700万円(前期比22%増)は上方修正の公算が大きくなっている。好決算を先取りする買いが勢いを増してきた。
■石垣食品 <2901> 165円 +13 円 (+8.6%) 一時ストップ高 本日終値
石垣食品<2901>が一時ストップ高。同社は26日取引終了後、中国・東水食品と日本、中国、アジア、米国などにおける相互の商品販売で提携することを発表、中国子会社が製造するビーフジャーキーの中国市場開拓を進めるほか、東水食品の海産加工品を日本・海外向けに販売する計画でこれを材料視する買いを呼び込んだ。株価は150円台を中心に3カ月程度もみ合いを続け売り物をこなしていたこともあり、値ごろ感が働いている。
■カイオム <4583> 215円 +16 円 (+8.0%) 本日終値
カイオム・バイオサイエンス<4583>が急伸。26日の取引終了後、スイスのADCセラピューティクス社にライセンスアウトしたがん治療用抗体ADCT-701について、研究開発進捗に伴うマイルストーンを達成したと発表したことが好感された。今回達成したマイルストーンは、ADCT-701のIND(新薬臨床試験開始届)申請準備に必要な毒性試験が終了したことによるもので、カイオムは契約に基づき25万ドル(約2700万円)を19年12月期第4四半期業績に事業収益として計上することになる。なお、同件が19年12月期通期業績に与える影響は軽微としている。同時に、東京慈恵会医科大学と実施した、ヒト化抗TROP-2抗体を用いた胆道がん・膵がんを標的とする光免疫療法に関する研究成果が米国の論文誌「Cancer Medicine」に掲載されたと発表しており、これも好材料視されたようだ。
■ヴィンクス <3784> 1,313円 +86 円 (+7.0%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ヴィンクス <3784> が3日ぶりに反発。26日大引け後、19年12月期の年間配当を従来計画の10円→13円(前期は7.5円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。好調な業績や財務状況を踏まえ、株主への利益還元を増やす。7日には今期最終利益予想を従来の8.2億円→10.5億円に上方修正している。配当権利日を約1ヵ月後に控え、配当取りを狙う買いなどが向かった。
■テラ <2191> 175円 +11 円 (+6.7%) 本日終値
テラ<2191>は商い増勢のなか急反発。同社は樹状細胞ワクチン療法を主力とするバイオベンチャー。台湾の業務提携先企業のVectorite Biomedicalが26日、中国の三級甲等医院(中国の最高基準の病院)である河南省腫瘍医院に、テラの技術を使ったがん治療用免疫細胞を提供し、安全性及び有効性について臨床試験を始めることを発表。これを材料視する形で短期資金が集結した。同社は18年9月、Vectorite Biomedicalと業務提携契約を結んでおり、同社の技術やノウハウの実施をすると、その件数に応じたロイヤルティーが支払われる。
■サンコー <6964> 483円 +26 円 (+5.7%) 本日終値
サンコー<6964>が続伸、にわかに商いを膨らませ、連日の年初来高値更新となった。同社は自動車用部品の受託生産などを手掛けるが、電装品に強く電気自動車(EV)用2次電池関連商品でも実績が高い。PBR0.3倍台と会社解散価値の3分の1に放置され、指標面からの割安さが際立つ。20年3月期業績は横ばい圏にあるが、21年3月期は自動車の安全装置向けなどの需要を取り込み、増収増益が有力視される。
■インプレス <9479> 187円 +10 円 (+5.7%) 本日終値
インプレスホールディングス<9479>が上昇加速。若者を中心にスマートフォンでの漫画購入が定着するなど電子書籍市場が拡大するなか、同関連の一角として同社に注目が高まっている。26日取引終了後、同社が運営するIT・エレクトロニクス関連の総合ニュースサイト「Impress Watch(インプレス ウォッチ)シリーズ」が10月の月間PV(ページビュー)において、自社PV数が1億5764万6511になったと発表。これを好感する買いが流入した。東京モーターショーの報道などで「Car Watch」が1849万PVと寄与したほか、今年度に入って著しい伸びを示している「GAME Watch」が伸長の要因だとしている。なお、10月から発表しているため、比較はできない。
■キタック <4707> 424円 +22 円 (+5.5%) 本日終値
キタック<4707>が切り返し急。今週初に447円まで買われ12年ぶりの高値水準に浮上したが、前日は目先筋の利益確定売りが出て反落していた。しかし、足もとの業績好調で株価指標面からも割高感はなく、下値を拾われて出直る動き。総合建設コンサルティング会社で新潟を地盤としており、台風被害で決壊した千曲川の復旧工事などで収益機会を捉える可能性がある。19年10月期業績は営業利益段階で増額修正が濃厚とみられている。
●ストップ高銘柄
タツミ <7268> 437円 +80 円 (+22.4%) ストップ高 本日終値
Sansan <4443> 5,300円 +700 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース