話題株ピックアップ【夕刊】(1):ダスキン、ニチコン、ぐるなび

注目
2019年11月29日 15時12分

■パラベッド <7817>  4,300円  +160 円 (+3.9%)  本日終値

28日、パラマウントベッドホールディングス <7817> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.3%にあたる100万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月29日から20年3月24日まで。

■ダスキン <4665>  3,040円  +102 円 (+3.5%)  本日終値

ダスキン<4665>が大幅反発。28日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を140万株(発行済み株数の2.74%)、または40億円としており、取得期間は12月2日から20年3月24日まで。資本効率の向上を図り株主還元を充実させるとともに、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を可能とするのが目的としている。同時に50万株を上限に、29日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により買い付けると発表した。28日終値2938円で取得し、取得価額の総額は最大で14億6900万円となる。

■ニチコン <6996>  1,209円  +35 円 (+3.0%)  本日終値

ニチコン<6996>が5連騰し年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1000円から1250円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、アルミ電解コンデンサ、蓄電システム、フィルムコンデンサの拡大に伴う業績成長を評価しており、特に蓄電システムで需要拡大に伴い収益性改善が進展中であることに注目。業績に関しては、アルミ電解コンデンサの需要減速やフィルムコンデンサの収益改善タイミングの遅延を考慮する一方、住宅用蓄電システム及び一般電源の収益改善をプラス要因として織り込み、20年3月期営業利益予想を51億円から52億円へ、21年3月期を同70億円から80億円へ引き上げている。

■東芝テック <6588>  4,440円  +110 円 (+2.5%)  本日終値

東芝テック<6588>が新値追い。同社は28日、NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)と画像認識型無人レジシステムの学習自動化に向けた実証実験を実施すると発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。この実験は、NTT<9432>が研究開発した人工知能(AI)技術のひとつである「アングルフリー物体検索技術」を用いることで、少数の画像だけで学習を行うもの。商品入れ替えの際などに、あらかじめ行っておく画像認識の作業をどの程度削減できるかを検証するとしており、期間はきょうから来年1月末までを予定している。

■菱洋エレクトロ <8068>  2,032円  +2 円 (+0.1%)  本日終値

菱洋エレクトロ <8068> が3日続伸し、連日で年初来高値を更新した。28日大引け後に発表した20年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結経常利益が前年同期比33.0%増の16.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。Windows7のサポート終了を控え、パソコン向けソフトウェアの販売が好調だったうえ、デジタル家電向け半導体も増加し、17.6%の大幅増収を達成したことが寄与。併せて、通期の同利益を従来予想の16億円→19億円に18.8%上方修正。増益率が8.5%増→28.9%増に拡大する見通しとなった。

■ぐるなび <2440>  1,047円  -43 円 (-3.9%)  本日終値  東証1部 下落率8位

ぐるなび<2440>やカカクコム<2371>などグルメサイト運営大手が売られている。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「公正取引委員会が、大手の飲食店情報サイトによる一部レストランなどでの予約座席の囲い込みを問題視していることが分かった」と報じられており、なかで9月から「ホットペッパーグルメ」や「ぐるなび」「食べログ」などを対象に実態調査を進めているとしていることが嫌気された。記事によると、実際には空席があるにもかかわらず、囲い込みによって他社サイトから予約できなくなり、店舗や消費者に不利益を与えるという。また、大手グルメサイトが店舗側より強い立場を利用し、囲い込みにより他社を排除している構図が認められれば、独占禁止法に違反する恐れがあるとしている。

■TOYO TIRE <5105>  1,576円  -48 円 (-3.0%)  本日終値

TOYO TIRE<5105>は続落。同社は28日の取引終了後、ブリヂストン<5108>と双方が保有する持ち合い株式のうち50%を売却すると発表した。同社とブリヂストンは2008年5月に資本・業務提携を行い株式を持ち合った。ブリヂストンはTOYO TIREの発行済み株式数の6.49%にあたる1000万株を保有している。ブリヂストンからの発表はないが、500万株のTOYO TIRE株が売却されることが予想され、この日は株式需給の悪化を警戒する売りが出た。

■川崎重工業 <7012>  2,458円  -60 円 (-2.4%)  本日終値

川崎重工業<7012>が続落。SMBC日興証券が28日付で、投資判断「2」を継続し、目標株価を3000円から2200円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、第3四半期以降の為替前提をやや円高に見直したほか、産業用ロボット事業で相対的に収益性が高い半導体業界向け受注予想を下方修正しており、20年3月期営業利益予想を677億円から494億円へ、21年3月期を同731億円から523億円へ下方修正している。

■アスクル <2678>  2,940円  -50 円 (-1.7%)  本日終値

アスクル<2678>が冴えない。28日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比1.7%減となり、6カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。主力のBtoB事業は消費税増税後の反動減が想定より軽微で2.0%増となったものの、LOHACOが海外需要向け売り上げの減少に加え、キャッシュレス・ポイント還元事業(LOHACOは対象外)の影響などで21.7%減となったことが響いた。なお、BtoC流通総額は同14.3%減だった。

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