話題株ピックアップ【夕刊】(2):日揮HD、阿波製紙、トビラシス

注目
2019年11月29日 15時15分

■日揮ホールディングス <1963>  1,591円  -13 円 (-0.8%)  本日終値

日揮ホールディングス<1963>は小幅安。今月19日に1730円の高値をつけた後、足もとでは1600円前後で調整しているが、SMBC日興証券は28日、同社株の投資評価「1」と目標株価2000円を継続した。同証券では21年3月期以降の業績急回復を予想しており、「依然割安感は大きい」と指摘している。同社は10月にモザンビークで大型LNGプロジェクトを受注したと発表したが、今後もイラクや米国で大型受注が期待できると予想。19年3月期から23年3月期にかけて8000億円を超える受注規模が継続すると見込んでいる。20年3月期の連結営業利益は190億円(前期比18%減)に対し、21年3月期は383億円、22年3月期は635億円と大幅増益を予想している。

■土屋ホールディングス <1840>  210円  +50 円 (+31.3%) ストップ高   本日終値

土屋ホールディングス <1840> [東証2]がストップ高。28日大引け後、19年10月期の連結経常利益を従来予想の3.1億円→4.3億円に34.8%上方修正したことが買い材料視された。住宅事業で戸建て住宅などの販売が伸びたほか、不動産事業における売却益も膨らみ、売上高が計画を13.7%も上回ったことが利益を押し上げた。

■阿波製紙 <3896>  518円  +80 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

阿波製紙<3896>がストップ高。車用フィルターでは国内シェア1位の特殊紙などを手掛ける。きょう昼ごろ、日本経済新聞電子版が「京都大学とデンソーなどは共同で植物由来の新素材を採用した自動車部品を実用化する」とし、そのなか「利用する新素材は『セルロースナノファイバー(CNF)』」と報じた。直近開催された東京モーターショーでは、同社のCNF混抄紙を用いた自動車用成形品が出展されるなど、同社製品の実需につながるとの思惑から買いが膨らだようだ。このほか、製紙用薬品を展開する星光PMC<4963>も年初来高値を更新するなど、関連株の一角が物色されている。

■マイスター <4695>  1,162円  +162 円 (+16.2%)  本日終値

マイスターエンジニアリング<4695>が急反騰。8日に、平野大介社長が代表を務めるMEホールディングス(東京都港区)によるMBOを発表したが、MEホールディングスが買い付け条件の変更を発表しており、TOB価格を1株940円から1150円へ引き上げるとしたことから、TOB価格を意識した動きとなった。株価の推移や応募状況などを勘案し総合的に判断したという。

■Link-U <4446>  5,120円  +705 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

Link-U<4446>がストップ高。28日の取引終了後、集英社(東京都千代田区)と、新規マンガ配信サービスに関して業務提携を行うと発表しており、これが好感された。今回の提携は、ジャンプ作品を含む集英社コンテンツを配信するプラットフォームサービスを共同で企画・開発・運営するというもの。リンクユーの強みであるサーバーインフラ技術やデータ処理技術及びコンテンツ処理技術を活用し、ユーザーへの訴求力の高い集英社コンテンツを電子コンテンツとして多数のユーザーに配信することで、両社の収益拡大を図るという。なお、20年7月期業績への影響は業績予想に織り込み済みとしている。

■アルデプロ <8925>  67円  +9 円 (+15.5%)  本日終値

アルデプロ <8925> [東証2]が急伸。28日大引け後に非開示だった業績見通しを発表。20年7月期の連結経常損益は23.5億円の黒字(前期は18.8億円の赤字)に急浮上する見通しとなったことが買い材料視された。都心部のオフィス需要の高まりや機関投資家・富裕層による旺盛な不動産需要が続くなか、販売用不動産の売却が進み、売上高は前期比27.4%増の203億円を見込む。

■トビラシステムズ <4441>  2,563円  +310 円 (+13.8%)  本日終値

トビラシステムズ<4441>は5連騰。28日の取引終了後、同社の迷惑情報データベースを使用した迷惑メッセージ振り分け機能が、メッセージアプリ「+メッセージ」のKDDI<9433>ユーザー向けに提供開始となったと発表しており、これが好感された。同サービスは、「+メッセージ」に届くメッセージが迷惑と判定されると、自動的に迷惑メッセージフォルダに振り分けられるようになるというもの。これにより、最近問題になっている詐欺SMS(宅配業者を装うSMSや架空請求など)による被害抑止が期待できるとしている。

■共同ピーアール <2436>  1,482円  +172 円 (+13.1%)  本日終値

共同ピーアール <2436> [JQ]が高い。28日大引け後、株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数と保有期間に応じて株主優待ポイントを2000~2万4000ポイント付与する。ポイントは特設サイトで食品、家電製品、ギフト、旅行・体験などに交換できる。有効期間は最大2年間で、19年12月末から制度を開始するとしている。

■博展 <2173>  727円  +65 円 (+9.8%)  本日終値

28日、博展 <2173> [JQG]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.89%にあたる15万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月29日から20年3月31日まで。

■アドバンスト・メディア <3773>  1,328円  +90 円 (+7.3%)  本日終値

アドバンスト・メディア<3773>が後場一段高。12月3日に記者発表会を予定していることから、新サービスに関する思惑的な買いが入ったようだ。音声認識AmiVoiceのAPIに関するものとみられている。

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