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2019年12月2日 19時30分
特集

師走相場を突き進む! 魅力満載の「株主優待&配当」お値打ち7銘柄 <株探トップ特集>

―株主優待と配当の合算利回りが3%超え、12月の権利取り銘柄をピックアップ―

株主優待制度を実施する企業の増加が続いている。今年に入って優待制度を新設または再開した企業は11月末現在で87社。昨年とほぼ同じペースで伸びている。株主優待は配当と違う形で企業から定期的に贈り物が届けられるギフト制度で、個人投資家に大きな人気を誇る。中長期で株式を保有する安定株主を求める企業にとって個人投資家は貴重な存在であり、株主優待制度を採用する動きは今後も続きそうだ。こうしたなか、今回は12月を株主優待の権利確定月とする企業の中から、株主優待と配当金を合算した利回りが高水準な銘柄を追った。

●新設組の優待品はクオカードが断トツ

今年に株主優待制度を導入した企業の優待品を調べたところ、クオカードを採用した企業が44社と半数を占めた。クオカードはコンビニエンスストアやファミリーレストランなど全国約5万7000店の加盟店で利用できるプリペイドカード。利用時の上限金額や有効期限がなく汎用性が高いため、個人投資家に人気のある優待品だ。また、送る側としても送料を抑えられるなどのメリットがある。クオカードの次に多かったのは、食事や買い物に使える優待券、次いでカタログギフト、自社商品と続く。

株主優待制度を導入する企業が拡大する一方で、11月末までに制度を廃止または中止した企業は29社だった。上場廃止に伴うものを除くと、公平な利益還元の観点から制度を見直すという企業が最も多く、業績不振を理由に取り止めるケースも目立った。銘柄選びの際は優待品だけでなく、企業業績にも留意しておきたいところだ。

●これから権利確定を迎える優待銘柄に注目

12月に株主優待の権利確定を迎える企業は3月、9月に次いで3番目に多く、その数は186社(11月末現在集計)に上る。以下では、この186社の中から、株主優待と配当を合算した利回り(トータル利回り)が3%を超え、かつ業績が堅調で株主優待と配当の減額リスクが少ないとみられる銘柄をピックアップした。なお、株主優待や配当を手に入れる条件となる“権利付き最終日”は権利確定日の「2営業日前」となる。権利確定日が12月末の場合、26日に株式を保有している必要がある。

※併記した「トータル利回り」「最低投資金額」は12月2日現在の優待品、配当、株価から算出。トータル利回りは今期予想ベース

【すかいらーく】 トータル利回り:3.56% 最低投資金額:22万1700円

最初に紹介するのはファミリーレストラン最大手、すかいらーくホールディングス <3197> 。同社は17年2月に株主優待制度を大幅に拡充し、食事券の付与額を従来の3倍に増やすと発表。100株以上300株未満を保有する株主には年間6000円分、最大1000株以上保有で年間6万9000円分の食事券(昨年からカードに変更)を贈呈する。「ガスト」「ジョナサン」「バーミヤン」「しゃぶ葉」など全国3000を超える店舗で利用でき、手厚さと使い勝手の良さで言わずと知れた人気株だ。19年12月期の業績は1-9月期時点で最終利益が前年同期比9.6%増と好調で、3期ぶりの増益転換が視野に入る。

【アルペン】 トータル利回り:4.35% 最低投資金額:18万4000円

アルペン <3028> は「ゴルフ5」「スポーツデポ」「アルペン」などを全国展開するスポーツ用品店大手。前期は国内市場の縮小や価格競争の激化を背景に最終赤字に転落したが、20年6月期はアウトドア部門の成長継続や前期に実施したリストラ効果などで業績急回復を見込む。配当は前期まで7期連続で年間40円を維持しており、今期も中間期と期末にそれぞれ20円ずつを配当する方針だ。株主優待の実施も12月末と6月末の年2回で、100株以上保有する株主に対し、自社店舗や施設で使える買い物券を保有株数に応じて2000円から7500円相当をそれぞれ贈呈する。

【Genky】 トータル利回り:3.35% 最低投資金額:25万3900円

北陸や東海を中心にドラッグストアを展開するGenky DrugStores <9267> の株主優待は選択制を採用している。毎年12月20日と6月20日に100株以上を保有する株主を対象に、「3000円相当のカタログギフト」「6000円相当の自社製品(サプリメントまたは化粧品)」「福井県産こしひかり5kg」のいずれかを贈呈する。また、長期保有特典があり、2年以上保有すると2000円の買い物券が追加で年2回もらえる。なお、権利確定日は20日で12月の優待と配当の獲得には17日に保有していることが必須条件となる。

【ヒューリック】 トータル利回り:3.23% 最低投資金額:37万6200円

不動産会社のヒューリック <3003> は株主への利益還元に積極的で、19年12月期の年間配当は前期比5円増の30.5円と7期連続の増配を計画する。また、旺盛なオフィス需要を追い風に業績が伸びており、今期は最終利益ベースで8期連続の最高益更新を見込む。9月には日本ビューホテルを子会社化するなど業容拡大にも意欲的な姿勢をみせる 。ヒューリックの株主優待は、毎年12月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、グルメカタログギフトを保有期間が3年未満で1点(3000円相当)、3年以上保有で2点(6000円相当)を贈呈するというもの。ちょっとぜいたくな食品ギフトを選ぶ楽しみがある優待制度になっている。

【社宅サービス】 トータル利回り:4.16% 最低投資金額:11万700円

社宅契約事務の代行で業界トップの日本社宅サービス <8945> も業績拡大基調が続く。6月27日には東証1部への昇格を果たし、記念株主優待として19年12月末に100株以上を保有する株主に一律1000円分のクオカードを贈呈する。また、来年から株主優待制度を開始するとしており、毎年6月末時点で100株以上を1年以上継続保有する株主に対し、一律1000円分のクオカードを贈呈する。継続保有期間の条件は初回のみ半年以上となるため、これから来年6月末まで100株保有した場合、クオカード2000円分と20年6月期の年間配当2600円を受け取ることができる。

【岡部】 トータル利回り:4.1% 最低投資金額:9万2600円

建設関連資材の製造販売を主力とする岡部 <5959> の優待品もクオカードだ。毎年12月末と6月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、100株以上保有で500円分、1000株以上保有で1000円分、5000株以上で2000円分をそれぞれ贈呈する。19年12月期の年間配当は前期から2円積み増し28円の計画で、12月期末は14円を実施する予定だ。なお、株式指標面ではトータル利回りが4%を超えるうえ、予想PER10倍台、PBR0.8倍と割安感も強く、投資妙味は大きい。

【ツカダGHD】 トータル利回り:3.14% 最低投資金額:6万3700円

最後に紹介するのは、結婚式場の運営会社であるツカダ・グローバルホールディング <2418> 。邸宅風施設のゲストハウスウエディングを主力とするほか、ホテルやフィットネスクラブも展開する。株主優待制度は毎年12月末と6月末に100株以上を保有する株主を対象とし、優待品はクオカードと割引券の2種類がある。保有株数が100株のケースでは、500円分のクオカードと、自社グループが運営するレストランなどの飲食やホテル宿泊に利用できる20%~30%割引券がそれぞれ半年ごとにもらえる。10万円以内と手軽に購入できることも注目ポイントだ。

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