<注目銘柄>=サンフロ不、リプランニング事業の拡大続く
サンフロンティア不動産<8934>の押し目は拾ってみたい。
11月11日に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、営業利益111億9200万円(前年同期比23.8%増)となった。リプランニング事業(不動産再生事業)で、販売棟数が24棟(同6棟増)と大幅に増加したほか、粗利率が同2.1ポイント増の36.8%に上昇し増益を牽引。築古ビルのリノベーションによるIT企業の誘致や、吹き抜け部分の増床などにより不動産価値を高めたことが奏功した。また、売却が進む一方で仕入れも順調。9月末の期末在庫は76件(3月末比7件増)、棚卸資産残高は804億円(同108億円増)と増加しており、今後の業績拡大に貢献しそうだ。
オフィス市場の賃料上昇などもあって、リプランニング事業の好調継続が期待でき、20年3月期営業利益予想145億円は上方修正の可能性が大きく、市場予想平均は150億円前後の見通しとなっている。更に、ホテル・貸会議室などオペレーション事業も積極開発により順調に成長しており、11月12日時点で国内13ホテル(1818室)、貸会議室18拠点(座席数7000席)に拡大した。同社では23年3月期にホテル客室数5000室、貸会議室45拠点を目指しており、中期成長への貢献が期待されている。(仁)