大きく売り込まれずとも買いづらい/後場の投資戦略

市況
2019年12月4日 12時22分

日経平均 : 23087.80 (-292.01)

TOPIX  : 1697.73 (-9.00)

[後場の投資戦略]

前日の米株安や円相場の上昇を嫌気し、日経平均は朝方に下げ幅を335円まで広げると、その後23100円を挟み安値もみ合いとなった。海外市場動向を受けた売買が一巡すると、日中大きく売り込もうとする動きに乏しいのは前日の当欄で指摘したとおり。日足チャート上では23200円台に位置する25日移動平均線を割り込んだが、節目の23000円に接近すると押し目を拾う動きも出てくるだろう。前引け時点の東証株価指数(TOPIX)下落率は0.53%と日経平均の1.25%より小さいが、後場に入れば日銀による上場投資信託(ETF)買い入れも意識されてきそうだ。なお、前日は0.7%超の下落でETF買い入れが行われていた。

しかし、為替相場は円高一服後の戻りが鈍く、アジア市場では中国の上海総合指数こそ比較的底堅いものの、香港ハンセン指数や韓国の総合株価指数(KOSPI)が1%前後の下落と軟調。11月には米中協議を巡る楽観ムードから米国株の変動性指数「VIX」の先物では投資筋の売り持ち高が過去最大に積みあがっていただけに、NYダウが連日で200ドルを超える下落となっていることも気掛かり。米国が15日に予定している対中制裁関税「第4弾」発動を延期するとの期待は根強いが、米中協議の先行き不透明感が強まり、強硬シナリオへの懸念がくすぶり始めた。後場の日経平均についても戻りに期待した積極的な買いは入りづらいとみられ、軟調に推移しそうだ。(小林大純)

《AK》

提供:フィスコ

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