話題株ピックアップ【夕刊】(2):Jマテリアル、三井不、トヨタ

注目
2019年12月4日 15時16分

■ジャパンマテリアル <6055>  1,523円  +20 円 (+1.3%)  本日終値

ジャパンマテリアル<6055>が5日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付で投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1600円から1700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、今上期営業利益の予想比上振れなどから原価低減が従来想定以上に進捗していると推察。また、供給配管設計施工などイニシャル部門の効率化の進捗、技術サービスなどオペレーション部門の成長加速を見込む。特に来期は、複数の国内半導体工場において設備投資時期が重なる公算が高く、イニシャル部門の売上高は今期比大幅増を見込んでおり、21年3月期営業利益予想を105億円から109億円へ引き上げている。

■三井不動産 <8801>  2,737.5円  +30 円 (+1.1%)  本日終値

三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など大手を中心に不動産株に高いものが目立つ。全般相場は前日の米株急落や為替のドル安・円高などで主力輸出株には向かい風の強い地合いとなっており、その影響を受けにくい内需系のディフェンシブストックへの資金シフトが不動産株高の背景となっている。業績面でも不動産販売や賃貸、分譲事業が総じて好調であり、今期業績は増収増益を見込む銘柄が多いことも買い安心感につながっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,783円  +65 円 (+0.8%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は全般下落相場のなか強さを発揮、前日終値を上回る水準で売り物をこなしている。前日の米株安に加え、足もとは外国為替市場でもリスクオフのドル売り・円買いが進行、1ドル=108円台半ばの推移と円高に振れているが、それを織り込んでの強調展開で目を引く。4日付の日経新聞朝刊が「中国政府は2025年に、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など中国の新エネルギー車が新車販売に占める比率を25%と従来(20%)から引き上げる」と報じたが、そのなか、中国でのEVやPHVの販売展開で同社の優位性が発揮できるとの見方が、買いの根拠となっている。

■花王 <4452>  8,735円  +38 円 (+0.4%)  本日終値

花王<4452>が頑強な値動き。米中協議の長期化懸念が長引く見方から全般幅広く売られるなか、業績好調な内需系ディフェンシブ銘柄に買い物が入っている。同社の新技術「ファインファイバー(Fine Fiber)」を応用した事業展開の第1弾として、家庭用スキンケア化粧品の専用機器と美容液をきょうから、銀座の直営店および、百貨店6店舗で先行発売した。現在ある事業とは異なる収益成長に対する期待から買いが流入したようだ。

■カオナビ <4435>  8,310円  +30 円 (+0.4%)  本日終値

カオナビ<4435>がしっかり。3日の取引終了後、キヤノンマーケティングジャパン<8060>と販売代理店契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回の代理店契約締結によりキヤノンMJは、企業の人材情報をクラウド上で一元管理できる人材マネジメントシステム「カオナビ」の提案・提供及び導入支援を開始することになり、販売拡大が期待されている。

■スターツ <8850>  2,658円  +5 円 (+0.2%)  本日終値

スターツコーポレーション<8850>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付で投資判断「ホールド」を継続しつつ、目標株価を2600円から2900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、建設から仲介・管理、ホテル運営など関連した業務で顧客を囲い込み、安定的に利益を上積みするという見方を継続。建設事業の労務費上昇やホテル・レジャーの他社ホテル供給増加による競合などを考慮し20年3月期営業利益予想を241億円から239億円へ、21年3月期を同255億円から253億円へやや下方修正したが、最高益更新が続くと予想している。

■ファーストリテイリング <9983>  63,700円  -3,500 円 (-5.2%)  本日終値  東証1部 下落率4位

ファーストリテイリング<9983>は続落。3日の取引終了後に発表した11月の国内ユニクロ事業の売上速報で、既存店及びEコマース売上高が前年同月比5.5%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。上旬は増収で推移したものの、商売規模の大きい下旬の「感謝祭」に気温が高かったことで防寒衣料の販売に苦戦したことが響いた。なお、11月は客数が同3.3%減、客単価は同2.3%減だった。

■エア・ウォーター <4088>  1,635円  -77 円 (-4.5%)  本日終値  東証1部 下落率9位

エア・ウォーター<4088>が4日続落。同社は先月25日に公募増資を行うことを発表しており、この日から発行価格決定期間に入っている。このため、警戒感から売りが先行した様子だ。

■日経レバ <1570>  21,370円  -480 円 (-2.2%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が続落。前日の米国株市場では米中協議に対する警戒感が再燃し、NYダウが一時450ドル超の下げをみせた。このリスクオフの流れが東京市場を直撃している。日経平均にリンクしたETFでボラティリティが2倍の値動きに基本設定されている日経レバも下値模索の展開で、2万1200円近辺まで水準を切り下げ25日移動平均線を下回ってきた。

■SUMCO <3436>  1,658円  -34 円 (-2.0%)  本日終値

SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が軟調。前日の米国株市場では全体指数が大きく値を下げるなか、インテルやアプライドマテリアルズなどが売られ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続落となった。SOX指数は11月18日以降、上昇した日は2営業日しかなく、前日は25日移動平均線を約2カ月ぶりに下放れる展開となった。これを受け、東京市場でも半導体関連株には逆風の強い地合いとなっている。

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