アライドアーキ Research Memo(8):「CREADITS(R)」やグローバル展開により成長を加速

特集
2019年12月4日 15時18分

■成長戦略

アライドアーキテクツ<6081>は、具体的な中期経営計画を公表していない。同社が属するSNSマーケティング領域はまだ十分に確立されておらず、潜在的な需要が大きい一方、立ち上がりのペースが読めないことが理由と考えられる。ただ、今後の方向性として、主力のファン・リレーションシップ・デザイン事業の拡大のほか、海外子会社による「CREADITS(R)」(クリエイティブプラットフォーム事業)や、越境・インバウンドプロモーション事業によるグローバル展開により成長を加速するシナリオを描いている。また、オーガニックな成長に加えて、1)サービス強化型、2)販売網強化型、3)直接支援型の3つの方針に沿った提携戦略(M&Aや資本業務提携等)により非連続な成長を図る可能性も視野に入れている。

弊社では、同社の強みである国内SNSマーケティング領域は、企業を取り巻く環境が大きく変化する中でマーケティングの手法も変化してきていることから、まだこれからも伸びていく市場であり、市場が拡大するなかで優位性を発揮できる同社には大きな成長力があるものと期待している。特に、SNS領域のみならず、消費スタイルや市場ニーズの変化を捉えた「ファン・リレーションシップ・デザイン」構想を打ち立てたのは、サービスの進化や今後の事業拡大に向けた手応えとして捉えることができる。事業名称の変更とともに、これまでとは違う新しい価値創造をどのように行っていくのか、その道筋や具体的な成果に注目したい。また、革新的な事業モデルで世界シェアNo.1を目指す「CREADITS(R)」についても、今回の新モデルへの変更により成長に拍車がかかる可能性が高い。一方、越境・インバウンドプロモーション事業については、本格的な業績貢献には時間を要するものの、ポテンシャルや具現性を高く評価している。拡大するインバウンド市場を含め、日本商品を買いたい中国の消費者と、中国市場に参入したい日本企業の双方からの需要が大きい上、中国最大規模のSNS「Weibo」グループとの提携は同社にとって大きなアドバンテージになるだろう。引き続き、3つの成長軸の進捗をフォローしていきたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《YM》

提供:フィスコ

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