注目銘柄ダイジェスト(前場):オルトプラス、日本製鉄、串カツ田中など

市況
2019年12月5日 12時21分

串カツ田中<3547>:2259円(-134円)

大幅反落。前日に発表した11月の月次動向が弱材料視されている。既存店売上高は前年同月比11.9%減、9カ月連続の減少となり、この期間では初の2ケタ減となっている。客数が同9.2%減少したほか、客単価も同3.0%低下した。消費増税や禁煙化後の客層の変化などが影響しているもよう。既存店の落ち込み継続に伴う収益性の低下などが警戒視される格好のようだ。

オルトプラス<3672>:954円(+77円)

急伸。「ヒプノシスマイク」への期待感が再燃する形になっているようだ。アニメ製作会社のアニプレックスが前日に、「ヒプノシスマイク」のTVアニメ化を決定したと発表、2020年に放送するとされている。同社はアイディアファクトリーが配信を予定している「ヒプノシスマイク」の開発に参画しており、同タイトルによる収益寄与への期待がここまで高まってきている。

日軽金HD<5703>:228円(+5円)

大幅高。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も200円から260円に引き上げている。減額修正によっておおむね悪材料は出尽くしたと判断、21年3月期以降の利益改善を見込めば、現状の株価には割安感があるとしている。板、押出製品が利益回復局面に入るとみているようだ。また、来期以降の利益回復を想定すれば、年間配当金9円も維持されるとみている。

日本製鉄<5401>:1682円(+93円)

大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1640円から2200円に引き上げている。本業の製鉄事業で少なくとも向こう3年間で2000億円強の収益改善策を打ち出す必要があるとみているが、全国に工場が分散していることなどから、設備集約の余地は大きいと考えているもよう。構造改革プランなどの顕在化を期待しているようだ。2020年は生産体制、販売戦略の転換を迎えるものと捉えている。

リボミック<4591>:547円(+8円)

大幅に続伸。創製したアプタマー医薬候補品RBM-007(抗FGF2アプタマー)の滲出型加齢黄斑変性を対象とした第2相臨床試験が米国で開始されたと発表している。RBM-007硝子体内注射の単剤投与群、アイリーア硝子体内注射との併用投与群、アイリーア硝子体内注射の単剤投与群との間で有効性と安全性を比較評価する。RBM-007は、加齢黄斑変性における血管新生と瘢痕形成を同時に抑制する薬理作用を持つとされる。

ギフト<9279>:4685円(-5円)

朝高後マイナス転換。11月の既存店売上高が前年同月比0.3%増になったと発表している。客数は2.3%減、客単価は2.7%増。全店ベースの売上高は40.9%増となった。客数は37.3%増、客単価は2.6%増。店舗のQSCA(品質、サービス、清潔、雰囲気)を高める取り組みを継続したことが奏功した。11月は昨年比で休日が1日多かった半面、最高気温が上昇した地域が多かった。なお、株価は朝高後、上げ幅を縮めている。

イマジニア<4644>:1125円(-5円)

年初来高値更新後、マイナス転換。Nintendo Switchソフト「Fit Boxing」(国内版)及び「Fitness Boxing」の全世界の累計出荷販売本数が50万本を突破したと発表している。Fit Boxingはゲーム内のインストラクターに直接指導を受けながら、リズムゲーム感覚でパンチを打ち分けるボクシングエクササイズゲーム。食事管理を行いながらFit Boxingのトレーニングを90日以上記録している100名分を集計したところ、平均5.5kgの減量効果が確認されたという。

《ST》

提供:フィスコ

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