重要イベント控え過度な上値追いには注意/後場の投資戦略

市況
2019年12月12日 12時21分

日経平均 : 23443.07 (+51.21)

TOPIX  : 1715.87 (+0.92)

[後場の投資戦略]

本日の前場の東京市場では、昨日に引き続き半導体関連の一角のほか、ハイテク株の上昇が目立った。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)が10日に発表した19年、20年の半導体製造装置の市場見通し引き上げなどが買い材料視されているようだ。米国市場においても、米半導体SOX指数が2.2%高となって約1カ月ぶりに史上最高値を更新。10月末から11月半ば以降は半導体関連の一角に関しては上値の重さが意識されており、信用売り残の積み上がる銘柄も散見されていたタイミングでもあったことから、想定外の好材料を背景にした買い戻しの動きに伴う踏み上げ相場となっている。

米FOMCは無難に通過できたものの、今週の重要イベントの一つが通過したことに過ぎず、英国総選挙のほか、週末の先物オプション特別清算指数算出(SQ)や15日期限の米国による対中制裁関税第4弾発動を控えるなか、休暇前の海外勢が日本株全般に対して積極的にロングポジションへと傾ける向きは乏しいだろう。東京市場は売買代金2兆円割れの日々が目立つなか、個別では需給解消に伴う反応が出やすくなっていることから過度な上値追いは慎重に見極めたいところである。そのほか、マザーズ市場では、時価総額上位銘柄が揃って売られるなか、現状指数寄与に影響のないIPO銘柄の騰勢が目立っている。週末を前に日経平均に対する様子見ムードが強まるなかでは、これらの値幅の出やすいところに短期資金が向かう展開も視野に入れておきたい。(雲宮 祥士)

《AK》

提供:フィスコ

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