明日注目すべき【好決算】銘柄 スマレジ、Vコマース、神戸物産 (13日大引け後 発表分)

注目
2019年12月15日 11時00分

13日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

スマレジ <4431> [東証M]  ★上期経常は3倍増益で上振れ着地

◆20年4月期上期(5-10月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.0倍の5.2億円に急拡大し、従来予想の4.1億円を上回って着地。軽減税率制度による特需でクラウド型POSレジの販売が増加したうえ、クラウドサービス月額利用料も伸び、売上高が前年同期比2.1倍の18.2億円に急拡大したことが寄与。

通期計画の6.4億円に対する進捗率は82.1%に達しており、業績上振れが期待される。

ブラス <2424>   ★8-10月期(1Q)経常は9.7倍増益で着地

◆20年7月期第1四半期(8-10月)の経常利益(非連結)は前年同期比9.7倍の3.3億円に急拡大して着地。消費税増税前の駆け込み需要などを背景に、結婚式実施組数が大幅に伸びたことが寄与。広告宣伝費と修繕費の計上(約1億円)が後ずれしたことも利益拡大の要因となった。

上期計画の3.4億円に対する進捗率は98.8%に達しており、業績上振れが期待される。

併せて、発行済み株式数の1.14%にあたる6万5000株(金額で5000万円)を上限とする自社株買いの実施を発表。株主還元の拡充を好感する買いも期待される。

Vコマース <2491>   ★今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額

◆19年12月期の連結経常利益を従来予想の43.3億円→50.2億円に15.9%上方修正。増益率が14.2%増→32.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。「Yahoo!ショッピング」出店者向けクリック課金型広告「ストアマッチ」、成果報酬型広告「アフィリエイト」が伸長することが収益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→33円(前期は25円)に増額修正した。

神戸物産 <3038>   ★今期経常は4%増で7期連続最高益、実質増配へ

◆19年10月期の連結経常利益は前の期比22.8%増の194億円になり、従来予想の163億円を上回って着地。続く20年10月期も前期比4.5%増の203億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は引き続き関東と九州を中心に「業務スーパー」の開発を進め、純増30店舗(期末875店舗)を計画する。

併せて、前期の年間配当を35円→40円(前の期は1→2の株式分割前で65円)に増額修正。今期は25円とし、10月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は25.0%増配とする方針とした。

稲葉製作 <3421>   ★8-10月期(1Q)経常は24%増益で着地

◆20年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期比24.1%増の4.3億円に伸びて着地。消費税増税前の駆け込み需要を背景に、鋼製物置事業で一般製品やガレージ・倉庫の大型製品、パブリック製品の販売が伸び、2ケタ増収を達成したことが寄与。

上期計画の6.1億円に対する進捗率は71.6%に達しており、業績上振れが期待される。

ウエスコHD <6091> [東証2]  ★8-10月期(1Q)経常は6.2倍増益で着地

◆20年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期比6.2倍の1.4億円に急拡大して着地。防災・減災対策、社会インフラの維持・管理、国土強靭化のための予算が重点配分されるなど良好な受注環境を背景に、総合建設コンサルタント事業の業績が伸びたことが寄与。

ニッピ <7932> [JQ]  ★今期経常を32%上方修正

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.7倍の10.5億円に急拡大し、従来予想の5億円を上回って着地。コラーゲン・ケーシングや魚由来原料のコラーゲンペプチドの価格改定を進めたほか、安定的な生産や製造費用の見直しで原価が低減したことが利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の14億円→18.5億円に32.1%上方修正。増益率が66.1%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。

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