話題株ピックアップ【夕刊】(1):パーク24、HOYA、国際石開帝石

注目
2019年12月17日 15時17分

■ヤーマン <6630>  810円  +96 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ヤーマン<6630>は大幅高で3日続伸。一時13.9%高の813円と上値を伸ばし、3カ月ぶりに800円台を回復した。家庭用美容健康機器を手掛けるが、これまで業績拡大を牽引してきたインバウンド需要の後退や韓国などでの売り上げの落ち込みを背景に、業績の下方修正を余儀なくされた。しかし、こうした業績の悪化を織り込み、株価は水準を切り下げたことに加え、前日に発表された中国の経済指標が総じて強かったこともあり、中国経済への弱気な見方が和らいだことから関連株としての同社に業績回復を期待した買いが流入しているようだ。

■プロレド・パートナーズ <7034>  9,030円  +1,030 円 (+12.9%)  本日終値

プロレド・パートナーズ <7034> [東証M]が急反騰。16日大引け後に発表した19年10月期の経常利益(非連結)は前の期比77.0%増の10.4億円に拡大して着地。続く20年10月期も前期比17.9%増の12.3億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はコンサルティング業務の成長が継続し、31.3%の大幅増収を見込む。併せて、20年1月10日現在の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。このほか、東証本則市場への市場変更申請に向けた準備を開始したことも明らかにしている。

■パーク24 <4666>  2,735円  +248 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

パーク24 <4666> が続急騰。16日大引け後に発表した19年10月期の連結経常利益は前の期比4.3%減の215億円になったものの、続く20年10月期は前期比18.2%増の255億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は国内でタイムズ駐車場運営台数の増加基調が続くほか、モビリティ事業でカーシェアリングサービスの成長が継続する。併せて、月次売上高速報を発表。11月の国内タイムズ駐車場売上高は前年同月比6.3%増と増収基調が続いた。

■ヘリオス <4593>  1,448円  +123 円 (+9.3%)  本日終値

ヘリオス<4593>が大幅高で3日ぶりに反発。SMBC日興証券が16日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を2630円から3000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、同社の将来収益性は体性幹細胞再生医薬品「マルチステム」の急性期脳梗塞の適応とした開発動向に大きく依存するものと想定しているが、フェーズ1/2a試験結果が良好な結果であること、フェーズ3試験の治験デザインが標準治療の影響を極力除外しているデザインであること、マルチステムは静脈内投与による非侵襲性治療法であることなどから、医療機関への訴求力が強く、成長ドライバーになるものと評価。フェーズ3試験(TREASURE試験)の患者リクルーティングには時間を要するが、本剤の成功確度と市場ポテンシャルを考えれば、現状株価は割安と判断したという。

■GAテクノ <3491>  3,885円  +270 円 (+7.5%)  本日終値

GA technologies<3491>が大幅高で4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を3200円から4100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、中古マンション売買などを取り扱う不動産テック・RENOSYの会員数拡大、システムの内製化によるコスト抑制などで中期的に高い利益成長率が続くという見方を維持。会員数の拡大と新規セールスの戦力化の実績から、今後も成約件数の増加が続くとみており、20年10月期の営業利益予想を15億5000万円から18億円へ、21年10月期を同21億5000万円から25億5000万円へ引き上げている。

■HOYA <7741>  10,395円  +673 円 (+6.9%)  本日終値

HOYA<7741>が商いを膨らませ600円を超える上昇をみせた。ここ半導体関連株を買い直す動きが出ているがその流れに同社も乗る形。同社は光学ガラスの大手メーカーだが、半導体のマスクブランクス世界最大手でもありEUV(極端紫外線)向けなどで高水準の需要を取り込んでいる。市場では「半導体関連株物色の流れが横に波及しリターンリバーサル狙いの動きが顕在化している。きょうはJPモルガンが16日付リポートで同社株の投資判断を『オーバーウエート』で新規カバレッジ開始、目標株価1万2800円としていることが買いを後押しする形となったようだ」(準大手証券ストラテジスト)という。

■福井コン <9790>  3,805円  +200 円 (+5.6%)  本日終値

福井コンピュータホールディングス<9790>が切り返しに転じてきた。福井市に本拠を置く建築用ソフト会社で、測量・土木用CADなどで業界シェアトップに位置、人材不足が深刻な建設業界の生産合理化を担うICT投資で恩恵を享受している。最近ではドローンで空撮した現場の画像を3次元モデルに変換するソフトが建設業界のニーズを捉え、採用が加速している状況にあり、20年3月期営業利益は前期比16%増の47億5000万円を見込む。ここ、貸株調達による売り仕掛けが観測されるなか、大きく水準を切り下げていたが、ここにきて売り物が切れてきた。直近の信用倍率0.4倍台で日証金では逆日歩がついた状態にあり、リバウンド狙いの買いが流入した。

■エイジス <4659>  3,180円  +135 円 (+4.4%)  本日終値

棚卸代行大手のエイジス<4659>が高い。同社は16日取引終了後に、11月度の連結売上高が前年同月比7.1%増になったと発表。2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。なお、4月から11月までの累計で前年同期比2.7%増となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,138.5円  +43.5 円 (+4.0%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などがいずれも上昇、業種別騰落率でも両銘柄が属する「鉱業」は33業種中で第1位となった。OPECプラスの減産拡大合意や中国景気減速懸念の後退で原油市況は上値指向となっており、前日のWTI原油先物価格は3日続伸で1バレル=60ドル台を維持、7月上旬以来約5カ月ぶりの高値水準にある。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われ、NYダウの上昇を後押しする形となったが、東京市場でもこれに追随する動きで資源開発関連株に物色の矛先が向かった。

■アステラス製薬 <4503>  1,909円  +59 円 (+3.2%)  本日終値

アステラス製薬<4503>が反発。午前9時ごろ、米ファイザーと共同で開発・商業化を進めている経口アンドロゲン受容体阻害剤イクスタンジ(製品名・一般名エンザルタミド)に関して、転移性去勢感受性前立腺がんの追加適応に関して、米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得したと発表しており、これが好感された。今回の承認により、イクスタンジは米国で、既に承認を取得している非転移性及び転移性の去勢抵抗性前立腺がんに加えて、転移性去勢感受性前立腺がんの適応症を有する初めてかつ唯一の経口治療薬になるとしている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.