話題株ピックアップ【夕刊】(1):日立化、JTOWER、レオパレス

注目
2019年12月19日 15時13分

■JTOWER <4485>  3,100円  +500 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値

JTOWER<4485>がストップ高。同社は18日に東証マザースに新規上場しており、きょうで上場2日目。初値は公開価格1600円を64%上回る2620円となり、終値は2600円で初日の取引を終えた。この日は、買い人気が膨らみ値幅制限いっぱいとなる3100円カイ気配となっている。通信インフラシェアリングを主な事業としており、従来は携帯キャリア各社が単独で行ってきた携帯基地局関連インフラに関連する装置、アンテナ、工事、構築物、電源、ファイバーなどの設備投資を同社のグループで一本化し、各社へシェアリングする事業を国内外で展開している。大和証券は18日、「日本におけるインフラシェアリングのパイオニア」と紹介。通信キャリアの設備投資効率化が同社の事業拡大機会となると指摘している。5G普及に伴う通信設備の更新も追い風になるとみており、同社の成長ポテンシャルは高いとみている。20年3月期の連結営業損益は1億6500万円の赤字予想だが、21年3月期は5億4000万円へ黒字転換し、22年3月期には17億6100万円に急拡大すると予想している。

■日立化成 <4217>  4,560円  +480 円 (+11.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

日立化成<4217>が急騰。18日大引け後、昭和電工<4004>が同社を買収すると正式に発表。子会社HCホールディングスを通じてTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すという。TOB価格が前日終値を13.5%上回る1株4630円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。TOBは20年2月頃の開始を予定とし、TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通しだ。

■USENHD <9418>  1,361円  +102 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が急伸。同社は18日取引終了後、新生銀行<8303>と共同出資会社を設立し、小規模事業者向けの各種金融サービスを提供することを発表、これを好感する形で投資資金が集中した。また、株主優待制度の拡充を発表。新制度では毎年2月末時点で500株以上を保有する株主を対象に、5000~11万ポイントの株主優待ポイントを付与する。ポイントは食品、電化製品、ギフト、旅行・体験などに交換できる。現行の優待品は映像サービス「U-NEXT」で利用できるポイントで、これも株価を強く刺激する格好となった。

■レオパレス21 <8848>  353円  +20 円 (+6.0%)  本日終値

レオパレス21<8848>は大幅反発。18日引け後、関東財務局に提出された変更報告書で旧村上ファンドの関係者が運営する投資会社レノなどの同社株保有率が13.28%から14.46%に増加したことが判明しており、これが材料視された。なお17日にも、保有率の増加が判明している。レノは「投資先にモノ言う投資家」と知られている。同社株の保有目的についても「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」と記載している。

■ファインデックス <3649>  1,444円  +81 円 (+5.9%)  本日終値

ファインデックス<3649>が急反発。19日付の日本経済新聞朝刊で「政府が医療のビッグデータ制度を始動させる」と報じられており、医療ビッグデータ関連の一角に政策恩恵を期待する買いが入ったようだ。医療用データマネジメントシステム「Claio(クライオ)」を運営する同社のほか、日本最大規模のレセプトデータベースを持つ医療ビッグデータ会社で16日に新規上場したJMDC<4483>、東京大学と100万人に上る医療ビッグデータを活用した共同研究を行う日本システム技術<4323>などが高い。

■テレ東HD <9413>  2,480円  +98 円 (+4.1%)  本日終値

テレビ東京ホールディングス<9413>が3日ぶりに反発。同社は18日取引終了後に、子会社のテレビ東京が中国に新会社を設立し、同国でのアニメの共同制作に参入すると発表。今後の展開が期待されているようだ。新会社は来年2月に設立する予定。現地法人では、アニメ制作だけでなく、共同制作したアニメの権利を保有し、中国内外でライセンス供給を展開することで、大市場である同国でのより迅速なビジネスにつながる事業基盤の拡大を目指すとしている。

■タカラトミー <7867>  1,381円  +51 円 (+3.8%)  本日終値

タカラトミー<7867>は商い増勢のなかマドを開けて4日続伸。後場に入ってから、同社とディー・エヌ・エー<2432>が共同で開発した新作スマホアプリ、「デュエル・マスターズプレイス」について、きょうの16時からサービス再開することを予告しており、これが好感されたようだ。前日に配信された同タイトルは、タカラトミーが2002年に発売した人気トレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」のスマホ向けカードゲームアプリで、事前登録者が30万人を突破しており、事前ダウンロード開始後、無料ランキングですぐに首位を獲得するなど大きく注目されていた。想定以上のアクセスが入ったことで、同日の夜からサーバー増強を目的とした緊急対応を行っている。

■フィックスターズ <3687>  1,510円  +33 円 (+2.2%)  本日終値

フィックスターズ<3687>、テラスカイ<3915>など量子コンピューター関連株に位置付けられる銘柄に物色の矛先が向いている。19日、米IBMと東京大学が量子コンピューターの研究開発や実用化に向けた取り組みで連携すると発表、これが関連銘柄の株価を刺激する格好となった。フィックスターズはカナダのDウェーブ社と業務提携して各種アニーリングマシンを活用した量子コンピューター導入支援ビジネスを展開、テラスカイは量子コンピューター関連ビジネスを手掛ける子会社を設立し、IBMと協業体制で同分野を深耕している。また、NF回路は量子分野の研究開発で使用される微小信号測定器などを手掛けている。

■ピー・シー・エー <9629>  5,000円  +105 円 (+2.2%)  本日終値

ピー・シー・エー<9629>が後場一段高。同社はきょう、自社運営する業務系クラウドサービス「PCA給与DXクラウド」及び「PCA給与hyperクラウド」と、SmartHR(東京都港区)のクラウド人事労務ソフト「SmartHR」との連携を開始したと発表。利便性向上によるユーザー数の拡大などが期待されているようだ。この連携により従業員情報の相互同期が可能になり、ファイルの取り込み・書き出しの手間が削減。人事労務担当者の作業を効率化することができるという。

■ディスコ <6146>  26,350円  +360 円 (+1.4%)  本日終値

ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株が全般軟調地合いのなかも堅調。前日の米国株市場ではエヌビディアやザイリンクスなど半導体関連の一角が強い動きを示し、全体株価指数に貢献した。また、メモリーの開発・製造を手掛ける米マイクロン・テクノロジーが好決算発表を背景に時間外取引で買われており、東京市場でもこれが半導体関連株に追い風材料となっている。

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