20日の米国市場ダイジェスト:上昇、投資家のリスク選好姿勢が強まる

市況
2019年12月23日 7時48分

■NY株式:上昇、投資家のリスク選好姿勢が強まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は78.13ドル高の28455.09、ナスダックは37.74ポイント高の8924.96で取引を終了した。ムニューシン米財務長官が、米中両国が来年1月に貿易合意に署名する可能性に言及し、投資家心理の改善により買いが先行。7-9月期GDP確定値も予想に一致し堅調な内容となり、終日堅調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や電気通信サービスが上昇する一方で自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器が下落した。

ソフトウェアのブラックベリー(BB)は、決算内容が好感され、大幅上昇。クルーズ客船運航のカーニバル・コーポレーション(CCL)は、決算内容が予想を上振れたほか、業績見通しも予想に一致し、上昇。食品メーカーのケロッグ(K)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。一方で、鉄鋼大手のUSスチール(X)は、10-12月期決算での赤字見通しを示したほか、減配を発表し、大幅下落となった。

バーンスタインによると、10月末にアップルが発売したノイズキャンセリング対応の新ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」の販売が堅調で、業績に予想以上の追い風となる見方が示されている。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル109.46円、貿易リスク後退で見通しが改善

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円29銭から109円53銭まで上昇して109円46銭で引けた。米国の7-9月期GDP確定値が予想に一致、11月コアPCE価格指数、個人所得や支出、12月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を上回ったほか、USMCAの進展、トランプ米大統領が中国の習国家主席と電話会談し、正式署名が近いことを確認すると、貿易リスク後退で見通しが改善。ドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1101ドルから1.1066ドルまで下落して1.1075ドルで引けた。ユーロ圏12月消費者信頼感指数は改善予想に反して3年ぶり低水準に落ち込んだことが嫌気されユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、121円19銭から121円38銭の安値圏でもみ合いとなった。

ポンド・ドルは、1.3080ドルまで上昇後、1.2979ドルまで反落。英国の7-9月期GDP改定値が上方修正されたことや英下院でジョンソン首相が提出した欧州連合(EU)離脱関連法案の第1段階が通過したことを好感したポンド買いが一時優勢となった。しかし、戻り高値からは英中銀のハスケル金融政策委員会(MPC)委員の保険的な利下げを推奨する発言や、英国の欧州連合(EU)離脱への不透明感がくすぶり売りに押された。

ドル・スイスは、0.9804フランから0.9830フランまで上昇した。

■NY原油:反落、米国の石油掘削装置の稼働数が増加

20日のNY原油先物は反落(NYMEX原油2月限終値:60.44 ↓0.74)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比-0.74ドルの1バレル=60.44ドルで通常取引を終えた。米中貿易の見通し改善こそあったものの、米国の石油掘削装置の稼働数が増加したため供給過剰懸念が再燃し売りに拍車がかかった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.96ドル +0.01ドル(+0.03%)

モルガン・スタンレー(MS) 50.69ドル -0.17ドル(-0.33%)

ゴールドマン・サックス(GS)228.93ドル -1.01ドル(-0.44%)

インテル(INTC) 58.95ドル +0.99ドル(+1.71%)

アップル(AAPL) 279.44ドル -0.58ドル(-0.21%)

アルファベット(GOOG) 1349.59ドル -6.45ドル(-0.48%)

フェイスブック(FB) 206.30ドル +0.24ドル(+0.12%)

キャタピラー(CAT) 147.57ドル +2.55ドル(+1.76%)

アルコア(AA) 21.23ドル -0.24ドル(-1.12%)

ウォルマート(WMT) 120.29ドル +0.21ドル(+0.17%)

スプリント(S) 5.39ドル +0.10ドル(+1.89%)

《SF》

提供:フィスコ

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