話題株ピックアップ【夕刊】(1):千趣会、ユニゾHD、第一三共

注目
2019年12月23日 15時13分

■千趣会 <8165>  604円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

千趣会 <8165> がストップ高。20日大引け後、19年12月期の連結経常損益を従来予想の2億円の赤字→11億円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。通信販売事業を中心とする事業構造改革の進展に加え、コスト削減や販売促進費の効率的な投下などが寄与し、採算が大きく改善する。業績上振れに伴い、従来未定としていた期末一括配当を2円実施し、3期ぶりに復配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■東陽テクニカ <8151>  1,305円  +99 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

東陽テクニカ<8151>が大幅反発、年初来高値を更新した。研究開発用を主力に電子計測器を輸入販売するエレクトロニクス商社。政府は経済対策の一環として来年の東京五輪に向け、5G基地局の整備を加速させる方針にある。そのなか、同社は基地局向け情報通信測定器の販売が本格化しており、5G関連株としての切り口で人気素地に火がつく格好となった。

■ユニゾホールディングス <3258>  5,160円  +260 円 (+5.3%)  本日終値

ユニゾホールディングス<3258>が急伸。同社は22日に従業員による買収(エンプロイー・バイアウト=EBO)を行うと発表。EBOは、米投資ファンドのローンスターの支援を受けて実施し、買収目的会社となるチトセア投資は12月24日~20年2月4日までユニゾHDに対し1株当たりの買い付け価格5100円でTOBを行う。TOBが成立した場合、ユニゾHDは上場廃止となり、経営陣は全員辞任する。ユニゾHDに対しては、フォートレス・インベストメント・グループが20年1月8日まで1株4100円でTOBを実施しているが、同社のTOBに対する意見は従来の「留保」から「反対」とする。米ブラックストーンからは、5000円のTOB予定価格の提示を受けているが、協議を打ち切る。

■昭電線HD <5805>  1,461円  +53 円 (+3.8%)  本日終値

昭和電線ホールディングス<5805>が大幅続伸で、リーマン・ショック前の2008年8月以来約11年4カ月ぶりの高値圏に浮上している。12月に入ってから、法人筋とみられる継続的な資金流入が観測されている。今月5日に政府が打ち出した経済対策では電線地中化の推進も見込まれている。光ファイバー特需が同社の収益チャンス拡大につながるとの思惑が物色人気の背景にあるが、PERが10倍未満と割安なうえ、足もとの好調な業績も評価されている。19年4~9月期営業利益は前年同期比88.8%増と急拡大、20年3月期通期見通しの73億円(前期比10%増)は上方修正余地が意識される。

■第一三共 <4568>  7,244円  +200 円 (+2.8%)  本日終値

第一三共<4568>の大幅高を筆頭に薬品株が総じて強く、全体相場が今一つ盛り上がりに欠けるなか、業種別騰落率で「医薬品」は33業種中値上がり1位となっている。米株高を受けリスク選好ムードは強いものの、足もとはクリスマス休暇に伴い海外投資家の参戦が少なく、主力株には利益確定の売り圧力も強い。内需のディフェンシブストックである薬品株が相対的に強みを発揮している。特に第一三共は抗体薬物複合体を活用した抗がん剤に対するマーケットの評価が高く、機関投資家とみられる中期的な買いを呼び込んでいる。

■プレサンス <3254>  1,247円  +33 円 (+2.7%)  本日終値

プレサンスコーポレーション<3254>が高い。同社は投資用ワンルームマンションやファミリー向けマンションなど分譲マンションを展開、業績は11年3月期以降前19年3月期まで9期連続で増収増益を続ける高成長株で今期も30%増収、20%営業増益見通しと大幅増収増益が続く見通し。ところが、今月16日に学校法人「明浄学院」の土地売買を巡る横領事件で大阪地検特捜部が同社の山岸社長を逮捕、これを受けて株価も暴落の憂き目をみた。しかし、目先は売り一巡感が出ているうえ、独立系ヘッジファンドで市場でも注目度の高いタワー投資顧問が12月23日の変更報告書で同社株を大幅に買い増したことが判明(保有比率は6.93%→10.27%)、これもリバウンド相場を後押しする形となった。

■大日本住友製薬 <4506>  2,136円  +27 円 (+1.3%)  本日終値

大日本住友製薬<4506>が続伸。この日の寄り前に、アポモルヒネ塩酸塩水和物を有効成分として含有する舌下投与フィルム製剤について、成人のパーキンソン病に伴うオフ症状の改善を適応症として再提出した新薬承認申請がFDA(米国食品医薬品局)に受理されたと発表しており、これが好感された。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■マクドナルド <2702>  5,320円  +50 円 (+1.0%)  本日終値

日本マクドナルドホールディングス<2702>が商いを膨らませている。26日の権利付き最終日を控え、配当(期末30円)及び株主優待(マクドナルドの優待食事券)狙いの個人投資家の買いが入っているようだ。

■参天製薬 <4536>  2,069円  +19 円 (+0.9%)  本日終値

参天製薬<4536>が3日続伸。20日の取引終了後、バイエル薬品(大阪市北区)と12年5月に締結した眼科用VEGF阻害剤「アイリーア硝子体内注射液」」の販売提携に関して、契約を延長することで合意したと発表しており、これが好感された。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.