話題株ピックアップ【夕刊】(1):サイボウズ、象印、メドピア

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2019年12月26日 15時11分

■サイボウズ <4776>  1,416円  +171 円 (+13.7%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

サイボウズ <4776> が急騰。25日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の14.5億円(レンジ中値)→17.3億円に19.6%上方修正。増益率が21.7%増→45.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。業績予想をレンジから特定値へ変更した。クラウドサービスの国内売上高が堅調に推移するなか、広告宣伝費などの一部の投資計画が来期にずれ込むことが上振れの要因となる。併せて、期末一括配当を従来計画の7~11円→10円(前期は9円)に修正したことも好感されたようだ。

■象印マホービン <7965>  2,004円  +148 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

象印マホービン<7965>が大幅高で3日続伸。25日の取引終了後に発表した19年11月期連結決算で、営業利益は54億4400万円(前の期比12.9%減)と2ケタ減益となったものの、従来予想の53億円を上回ったことに加えて、20年11月期は同55億円(前期比1.0%増)と増益に転じる見通しであることが好感された。国内外でステンレスマホービンが低調に推移したことに加えて、海外で景気が減速傾向となっている中国をはじめとして、全般的に売り上げが減少したことで減益を余儀なくされた。ただ、第3四半期に炊飯ジャーで「炎舞炊き」シリーズの小容量タイプを含む新製品を投入し、販売拡大に注力したことから、計画を上振れたようだ。なお、今期は国内外ともに積極的な販売促進活動を展開することで、売り上げ拡大を図り、国内の競争激化や海外の販売価格下落などの影響を吸収する見通しだ。

■JMDC <4483>  4,450円  +290 円 (+7.0%)  本日終値

JMDC<4483>が大幅続伸。同社は16日に東証マザーズに上場した直近IPO銘柄で、医療データベースの構築や調剤薬局へのデジタルソリューション提供などを手掛けている。初値は公開価格2950円を32.5%上回る3910円だった。足もとで株価は上値を切り上げる展開となっているが、同社は医療ビッグデータに絡むほか、グループ企業などを通じて遠隔医療にも関係しており、今後の展開が注目されている。

■日本農薬 <4997>  578円  +22 円 (+4.0%)  本日終値

日本農薬<4997>が反発。25日の取引終了後、関西大学発ベンチャーでコーヒー粕エキスの開発、事業化を展開するKUREi(大阪府吹田市)に資本参加すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。作物保護への新たな技術導入の一環として、コーヒー粕エキスの凍霜害抑制剤としての開発を共同で推進するとしている。

■壱番屋 <7630>  5,880円  +210 円 (+3.7%)  本日終値

壱番屋 <7630> が大幅高。25日大引け後、20年2月期の連結経常利益を従来予想の48.4億円→53.9億円に11.4%上方修正。増益率が3.9%増→15.7%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。国内既存店売上が堅調に推移していることに加え、人件費や広告宣伝費などの販管費が想定を下回ることが利益を押し上げる。同時に発表した第3四半期累計(3-11月)の経常利益は前年同期比23.4%増の43.8億円だった。

■ハイレックス <7279>  1,930円  +23 円 (+1.2%)  本日終値

ハイレックスコーポレーション<7279>は4日ぶりに反発。25日の取引終了後、東京理科大学発のベンチャーで作業支援ロボット「マッスルスーツ」を手掛けるイノフィスの第三者割当増資を引き受け、イノフィスに出資すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。イノフィスが開発・販売する「マッスルスーツ」は、空気圧で稼働する人工筋肉のはたらきで作業者の動作を補助する装着型の作業支援ロボット(アシストスーツ)。人を抱え上げる、重い物を持ち上げる、中腰姿勢を保つなどの作業時に腰の負担を低減する効果を発揮し、累計販売台数は5000台(19年11月現在)を突破している。ハイレックスはイノフィスに対して一部構成部品を供給しているが、今回の出資によりコントロールケーブル事業とのシナジーなどを期待しているという。また、同じくイノフィスへの出資を発表したトーカイ<9729>もしっかりとなっている。

■メドピア <6095>  1,740円  +20 円 (+1.2%)  本日終値

メドピア<6095>が6日続伸。この日、子会社Mediplatが大和ハウス工業<1925>に対し、産業保健支援サービス「first call」の提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回のサービス提供により、大和ハウスの全国の約80カ所の事業所に勤める従業員約1万7000人やアルバイト、パートとその家族を対象に、医療・健康における疑問や不安を専門医にチャットとテレビ電話で気軽に相談できるようになる。また、企業のグローバル化に対応すべく、英語での医療相談も可能としているという。

■DyDo <2590>  4,640円  +40 円 (+0.9%)  本日終値

ダイドーグループホールディングス<2590>がしっかり。25日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の販売状況で、国内飲料事業の販売函数は前年同月比2.4%減となり、6カ月連続で前年実績を下回ったものの、10月度の同6.0%減、11月度の同6.8%減に比べて減少率が縮小したことを好材料視したようだ。なお、12月までの累計では前年同期比3.6%減だった。

■アルヒ <7198>  2,231円  +18 円 (+0.8%)  本日終値

アルヒ<7198>が4日ぶりに反発。25日の取引終了後、HEROZ<4382>と共同開発した住宅ローンの不正利用検知システム「ARUHIホークアイ」について、本格稼働を開始したと発表したことが好感された。「ARUHIホークアイ」は、過去の住宅ローンの審査情報などをHEROZの人工知能(AI)「HEROZ Kishin」に読み込ませることで、住宅ローンが投資用不動産に不正に利用される疑いのある申し込みを検知するシステム。なお、今後両社は、他の金融機関に向けた「ARUHIホークアイ」の不正利用検知モデルの提供の可能性について検討するとしている。

■中外製薬 <4519>  10,160円  +50 円 (+0.5%)  本日終値

中外製薬<4519>が4日続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年12月期は本業のもうけを示す『コア営業利益』が前期に比べて7割増の2200億円程度になりそうだ」と報じられており、従来予想の2180億円を上回るとの観測が好材料視された。記事によると、自社開発の血友病治療薬「ヘムライブラ」が世界で急速に浸透していることが牽引役となっているという。また。ロシュなどから受け取るロイヤルティー収入なども増えるとしている。

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