注目銘柄ダイジェスト(前場):パイプドHD、ラクオリア創薬、Vデザインなど

市況
2019年12月30日 11時51分

ラクオリア創薬<4579>:1370円(+123円)

大幅に3日続伸。韓国のCJヘルスケアに導出した胃食道逆流症治療薬tegoprazanについて、中国での第3相臨床試験で主要評価項目を達成したと中国のサブライセンス先であるLuoxin社が発表したと明らかにしている。Luoxin社は今回の試験の全てのデータの詳細な解析を実施し、中国で新薬承認申請(NDA)を行う予定。ラクオリア創薬は中国での上市に向け連携を強めるとしており、新薬への期待から買いが入っているようだ。

OSG<6136>:2093円(-55円)

反落。先週末に19年11月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来予想の240億円から195億円に下方修正、増益予想から一転して2ケタ減益となる。米中貿易摩擦による中国景気減速の影響が響いたもようだ。第3四半期累計では前年同期比8.8%減益、業績下振れへの懸念はあったものの、下振れ幅は想定以上との見方が優勢になっている。

ニトリHD<9843>:17270円(+360円)

続伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は845億円で前年同期比8.3%増益、9-11月期が289億円で同30.5%増益となり、上半期の減益から増益に転換している。先の観測報道値もやや上回った印象。また、中国における改装店の既存店売上高は2ケタ増になっているとのコメントなどもあり、今後も同じパターンでの改装を拡大するとしており、中国展開への期待も高まる形のようだ。

パイプドHD<3919>:2348円(+330円)

急騰。先週末に発表した第3四半期決算が好感材料となっている。累計営業利益は9.1億円で前年同期比3.2倍となっている。9-11月期も同3倍強の水準となっており、高い収益変化率の持続傾向が確認されている。主力の情報資産プラットフォーム事業の大幅な売上拡大が好業績の背景になっている。10月の高値を大きく更新していることで、買い戻しの動きなども強まる形に。

アダストリア<2685>:2499円(-170円)

大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は120億円で前年同期比2.1倍となり、通期予想は従来の100億円から120億円に上方修正している。基幹ブランドの販売回復、「適時・適価・適量」での商品販売の徹底による売上総利益率の改善が業績上振れの背景に。ただ、上半期実績は71.6億円で業績上振れ期待は織り込まれていたこと、9-11月期は同減益に転じていることから、当面の出尽くし感が先行する形に。

ips<4390>:1292円(+72円)

大幅に4日続伸。子会社のInfiniVAN, Incがフィリピン航空とデータ通信サービスの提供で合意したと発表している。マニラ首都圏地域の発券カウンター(13カ所)と同地域内にある航空券予約システムのホストコンピューターとの通信を行う。本格的なサービス提供に向けた実証実験を20年1月16日から開始する。今後採用する顧客の規模・件数によっては21年3月期以降の収益に貢献する可能性があるとしている。

バンクオブイノベ<4393>:2848円(+146円)

大幅に反発。スマートフォンゲーム「ミトラスフィア-MITRASPHERE-」の台湾・香港・マカオ向け配信開始が20年1月上旬に決定したと発表している。同ゲームは、プレイヤーがアバターや武具、ボイスなどを組み合わせ、なりたい自分になりきって冒険するファンタジーRPG。国内での累計ダウンロード数は700万を突破しており、海外展開で利益拡大に寄与するとの期待から買いが入っているようだ。

Vデザイン<3960>:2098円(+138円)

大幅に4日続伸。11月の取扱高について、ハウスプリペイド事業が417.85億円、ブランドプリペイド事業が44.37億円だったと発表している。いずれも10月(386.00億円、39.52億円)から増加した上、前年同月(253.14億円、55.67億円)との比較でもハウスプリペイド事業が伸長した。両事業の合計は20年6月期の累計(19年7-11月)で2111.72億円。前年同期(1476.71億円)比で43%増となっており、順調な拡大が好感されているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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