話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソニー、オリンパス、OLC

注目
2020年1月7日 15時16分

■スタジオアリス <2305>  1,971円  +85 円 (+4.5%)  本日終値

スタジオアリス<2305>が大幅高で3日ぶりに反発。6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算は、売上高303億5100万円(前年同期比2.7%減)、営業利益32億1100万円(同19.2%減)、純利益17億7500万円(同22.0%減)と減収減益となったものの、9~11月期では営業利益は同7.3%増と増益に転じており、これが好感された。最需要期を迎えた七五三撮影で、前期に続き「七五三キャンペーン」及び「七五三お出かけ着物レンタル」を実施したほか、1歳以下の赤ちゃん撮影件数の増加を目的に「赤ちゃんモデルデビュー」や「赤ちゃん着ぐるみ&はだかんぼ撮影会」を実施したことが寄与。また、映画「アナと雪の女王2」の公開に合わせた期間限定のディズニーキャンペーンを実施し、更なる撮影件数の獲得を図ったことも貢献した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高406億円(前期比2.4%増)、営業利益40億2000万円(同2.1%減)、純利益20億5000万円(同0.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■オリンパス <7733>  1,744円  +68.5 円 (+4.1%)  本日終値

オリンパス<7733>が高い。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに目標株価は925円から1800円に引き上げた。同社では、ガバナンス体制を一新し企業文化の変革への挑戦が始まっていることを評価。第2四半期(4~9月)実績や新中期経営戦略などを考慮し21年3月期の予想連結営業利益を増額修正した。20年3月期の同利益は940億円(会社予想900億円)で据え置いたが、21年3月期は1000億円から1200億円へ、22年3月期は1100億円から1420億円へ見直している。

■オリエンタルランド <4661>  15,415円  +575 円 (+3.9%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が500円を超える上昇で1万5000円台に復帰。商い増勢のなか上値指向をみせている。きょうは全体相場が切り返しに転じており、その流れに乗って出遅れ修正の動きを強めている。今年は東京五輪・パラリンピック開催を控え、訪日客需要の拡大が見込まれることで同社には追い風となる。期間限定で人気映画「スターウォーズ」の最新作をテーマとしたイベントを東京ディズニーランドで催しており、これによる集客効果にも期待がかかる状況にある。

■GMOインターネット <9449>  2,146円  +79 円 (+3.8%)  本日終値

GMOインターネット<9449>が堅調に推移している。同社は6日、オフィスへの「ローカル5G」導入に向け無線局免許を申請すると発表。ローカル5Gとは、携帯電話事業者による全国向け5Gサービスとは別に、地域の企業や自治体など、さまざまな主体が自らの建物や敷地内でスポット的に柔軟にネットワークを作り利用可能とする仕組み。同社はローカル5G環境を構築することでグループのプロダクト・サービスと「5G」の融合を推進するとともに、社内のコミュニケーションスペース「シナジーカフェ GMO Yours」をIT業界のエンジニア・クリエイターなど社外向けの「5G」活用の実験・テスト環境として開放し、最先端技術の共創を目指すとしている。

■ソニー <6758>  7,655円  +235 円 (+3.2%)  本日終値

ソニー<6758>が大幅高。7日から米ラスベガスで開催される世界最大のデジタル技術見本市「CES」を前に、同社は6日に自動運転システムを搭載した試作車を発表、これが株価にインパクトを与えている。5Gとの融合でスマートフォンなどのモバイル端末からモビリティー時代の到来を意識した同社の戦略が国内外機関投資家から改めて注目を集めている。

■参天製薬 <4536>  2,100円  +51 円 (+2.5%)  本日終値

参天製薬<4536>は4日ぶりに反発。6日の取引終了後、中国第2工場の建設を決定したと発表しており、中国事業の拡大を期待した買いが入った。建設時期や詳細は今後決定するとしているが、中国では高齢化などにより患者数増大や医療提供体制の向上で眼科市場の一層の拡大が見込まれるとしており、新たな工場建設により拡大する製品需要に対応する。

■幸楽苑ホールディングス <7554>  2,111円  +47 円 (+2.3%)  本日終値

幸楽苑ホールディングス<7554>は3日ぶりに反発。6日取引終了後に、20年4月までに低収益店舗51店舗の閉店を決定したことを発表しており、採算改善を期待した買いが入った。19年5月に発表の中期経営企画の目標を達成するため、収益重視型経営へのシフトを加速する。閉店により対象地域にかかる広告費・物流費などの費用の大幅削減や、配置替えによる人材の有効活用、収益率が向上することが見込まれるという。

■シスメックス <6869>  7,410円  +162 円 (+2.2%)  本日終値

シスメックス<6869>が4日ぶりに反発。6日の取引終了後、血液のがんと言われる造血器腫瘍性疾患のうち、骨髄増殖性腫瘍の診断に有効な遺伝子検査キットを発売すると発表しており、これを好感した買いが入った。同製品は、血液のがんと言われる造血器腫瘍性疾患のうち、真性赤血球増加症(PV)、本態性血小板血症(ET)および原発性骨髄線維症(PMF)の診断に有用なJAK2V617Fと呼ばれる遺伝子の変異量を測定する検査キット。これらの診断補助を目的とした保険適用製品としては日本初で、今後は保険診療下での検査が可能となることから、より多くの患者に対して受診機会が拡大することが期待されている。

■ISID <4812>  4,360円  +85 円 (+2.0%)  本日終値

ISID<4812>が5営業日ぶりに反発。同社はきょう、農産品の生産履歴と取引状況の可視化を目的としたスマート農業流通基盤「SMAGt(スマッグ)」を開発したと発表。全体相場が堅調地合いとなっていることもあり、買いが優勢となった。「SMAGt」は農産品の生産履歴から出荷、流通、販売までをブロックチェーン技術を用いて記録するデータ流通基盤で、地場農産品のブランド化や、食品偽装の防止、輸出拡大に取り組む自治体や地域商社などの農業関係者向けに提供を予定。現在、事業化に向けて複数の自治体・企業の協力を得て社会実装の検証を実施している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,715円  +150 円 (+2.0%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などは買い優勢の展開。前日は米イラン対立激化による中東情勢への懸念から外国為替市場では安全資産とされる円が買われ、1ドル=107円台後半のドル安・円高に振れた。これを受けて為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算悪化を警戒する売りに押されたものの、その後はドルが買い戻される流れとなり、きょうは1ドル=108円台前半まで円安方向に押し戻されている。両銘柄ともこれに連動する形で買い直されている。

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