話題株ピックアップ【夕刊】(1):フォスター、フリー、富士フイルム

注目
2020年1月7日 15時13分

■象印マホービン <7965>  2,353円  +291 円 (+14.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

象印マホービン<7965>は急伸し昨年来高値を更新した。海外投資会社のグレート・フォーチュン・インターナショナル・ディベロップメント・リミテッドが6日の取引終了後に財務省に提出した変更報告書で、グレート・フォーチュンと共同保有者の象印株式保有割合が13.04%から13.50%に上昇しており、これを受けて需給思惑的な買いが入った。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は19年12月23日。また、今回の変更報告書から共同保有者に中国の大手白物家電メーカー、ギャランツ集団の日本法人であるギャランツジャパンが加わったことも注目されている。

■カナミックネットワーク <3939>  865円  +90 円 (+11.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

カナミックネットワーク<3939>は急騰、昨年来高値を更新した。同社は6日、医療・看護・介護業界向け人材紹介及び給与前払いのサービス提供を開始すると発表。同社は今月から医療・介護業界での採用が困難である状況や定着率が低く離職率が高い現状に対して、低手数料の人材紹介サービスおよび求職者の給与前払いで働きたいニーズに対応できる総合的なサービスを提供。また、2月下旬には医療・介護事業経営を総合的に支援する「カナミッククラウドサービス」で、給与前払いシステムのIT化支援サービスの提供も始めるとしている。

■日本トリム <6788>  5,040円  +400 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

日本トリム<6788>が急反発。6日の取引終了後、連結子会社のステムセル研究所(東京都港区)が、1月6日付で東京証券取引所へ新規上場を申請したと発表しており、株式売り出しなどに伴う業績への好影響を期待した買いが入ったようだ。

■フォスター電機 <6794>  2,021円  +132 円 (+7.0%)  本日終値

フォスター電機<6794>が大幅高で3日ぶりに反発。東海東京調査センターが6日付けで、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を1600円から2400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、20年3月期は会社計画通り11%営業減益を見込むものの、20年1~3月に量産開始の民生向け新製品の寄与などで21年3月期は6%営業増益を予想。更に、車載向けが牽引し22年3月期は19%営業増益を予想しており、業績回復期入りを鮮明にすると予想している。

■フリー <4478>  3,440円  +220 円 (+6.8%)  本日終値

フリー<4478>やマクアケ<4479>など直近IPO銘柄が高い。例年1月は、直近IPO銘柄が人気となる時期で、昨年12月のIPOラッシュが一巡したことから、投資妙味度の高い銘柄を選別して投資する動きが強まることが多い。新鮮味の高い直近IPO銘柄は、値幅取りの格好の対象ともなるだけに、1月相場の牽引役として見直しの動きが強まっている。12月17日に東証マザーズに新規上場したフリーはクラウド会計ソフトを手掛け高成長が期待されているほか、12月11日に同じく東証マザーズに上場したマクアケは、クラウドファンディング関連の初の上場企業として人気が高い。また、AI inside<4488>やBuySell Technologies<7685>、ユナイトアンドグロウ<4486>なども値を飛ばしている。

■ALサービス <3085>  1,990円  +119 円 (+6.4%)  本日終値

アークランドサービスホールディングス<3085>は急反発。6日取引終了後に、直営店の19年12月度売上高を発表した。かつや既存店売上高は前年同月比12.8%増と4カ月ぶりに前年実績を上回っており、これを好感した買いが入った。既存店の客単価は同2.0%減だったものの、客数が同15.1%増となったことが牽引した。なお、全店ベースでは同17.0%増だった。

■ツクイ <2398>  622円  +35 円 (+6.0%)  本日終値

ツクイ<2398>が4営業日ぶりに反発。同社は6日取引終了後に、19年12月度の介護サービス利用者数が前年同月比2.9%増の6万5119人になったと発表。増加傾向が続いていることが買い安心感につながっているようだ。訪問介護サービスは同5.1%減の1万3368人にとどまったが、デイサービスが同5.6%増の4万8365人に伸びたことが寄与した。なお、顧客単価は同3.7%増の8万3265円となっている。

■富士フイルム <4901>  5,446円  +289 円 (+5.6%)  本日終値

富士フイルムホールディングス<4901>は大幅高。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ見直し、目標株価は4800円から7000円に引き上げた。富士ゼロックスの完全子会社化と日立製作所<6501>の画像診断装置事業の買収に一定のメドがついたことを受け、同社が進める「第2の創業」は第3章に入ったとし、ヘルスケアテックカンパニーへ昇華できる可能性が高まったとみている。同証券では20年3月期の予想連結営業利益を従来予想の2100億円から2300億円へ、21年3月期の同利益は2200億円から2450億円へと増額修正している。

■ALBERT <3906>  8,610円  +410 円 (+5.0%)  本日終値

ALBERT<3906>が一時560円高と値を飛ばし、昨年12月27日につけた戻り高値8750円を上回り新局面入り。また、ブレインパッド<3655>も一時260円高の5720円と水準を大きく切り上げる場面があった。世界最大のデジタル技術見本市「CES」が7日から米ラスベガスで開幕する。同見本市ではデジタル社会の象徴でもある人工知能(AI)に対する関心が高く、株式市場でも関連銘柄に再び脚光が当たり始めた。ALBERTはAIを活用したビッグデータ解析で実績が高く、AIを扱うデータサイエンティストの育成でも強みを持つ。また、ブレインPもAIを活用したアナリティクス事業の先駆的存在で、マーケットの注目度が高く、両銘柄ともAI関連のシンボルストックとして人気が集まりやすい。

■スシローGH <3563>  9,650円  +420 円 (+4.6%)  本日終値

スシローグローバルホールディングス<3563>が反発。6日に発表した12月度の月次情報で、スシロー既存店売上高が前年同月比7.0%増と26カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同2.9%増、客単価が同4.0%増といずれも上昇したことが寄与した。なお、全店売上高は同11.4%増だった。

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